「なんとなく知っているけど、実際にこれってどうなの?」という疑問が多い、旅館のマナー。
「旅館に泊まったとき、布団はたたんだほうがよかった?」「備え付けの部屋着のまま、どこまでなら移動してもいいのかな?」などと疑問に感じたことはあるかたも少なくないかと思います。些細な疑問で、今さら聞きづらいと感じることもありますよね。
そこで今回は、なかなか聞けない「旅館のNGマナー」についてご紹介します。ぜひ、素敵な旅をする際の参考にしてみてくださいね。
旅館NGマナーその1:畳の縁や敷居を踏む
畳の縁や敷居は、踏まずにまたぐようにするのが和室のマナーです。
敷居は家の象徴であり、畳の縁は家の格式を表しているため、それを踏むことは失礼な行為にあたります。
旅館に限らず、和室での基本的な振る舞いのマナーとして覚えておきましょう。また、キャリーバッグの場合には、外で転がしているものなので、汚れたり、畳が傷む可能性があるため持ち上げて運ぶようにします。畳の上で車輪部分を転がさないように注意しましょう。
旅館NGマナーその2:床の間に荷物を置く
荷物を床の間に置く人が多く見受けられますが、床の間は飾られた掛軸やお花を鑑賞するための場所です。
和室で一番格式の高い場所とされているため、一見空いているスペースに見えますが、荷物を置くのは避けましょう!荷物を置く場合には、床の間以外の場所に置くと覚えておきましょう。
旅館NGマナーその3:畳に素足で上がるのはNG
冬場ではあまりないと思いますが、実は畳の上を素足で歩くのはマナー違反とされています。
夏は素足でサンダルをはいている方もいるかもしれませんが、サンダルを脱いで、そのまま上がるのは避けるように心がけましょう。また、旅館などで入浴し、足を洗った後は、素足でくつろいでも問題ないです。
周りに配慮をし気持ちよく過ごすために覚えておこう
旅館でくつろぐことは非日常的で、特別なものがありますよね。
今回ご紹介したNGマナーは、絶対にダメだというわけではありませんが、周りに配慮して気持ちよく過ごすために知っておくと、より楽しむことができる大切なマナーです。これから行かれる旅行が、皆さまにとってより素敵な旅になるようにぜひ頭の片隅に置いておいてください。
ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi)
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。