和食といえば、「天ぷら」という方もいらっしゃるほど、国内のみならず外国の方からも人気が高い料理です。目の前で揚げたてを味わえる時間は、なんとも贅沢で至福のひとときです。
実は、天ぷらにも食べ方にマナーがあるのをご存知でしょうか?食べ方や食べる順番など、正しい食べ方があります。
今回は、天ぷらを食べる際のNGマナーについてご紹介をします。天ぷらをおいしく味わうためにも、食べ方のマナーを知っておくとより食事を楽しむことができるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
NGマナー1. 出来立ての天ぷらになかなか手をつけない
天ぷらは衣の食感を味わうためにも、「揚げたてをいただく」のが最も大切なマナーです。
作り手に対する礼儀の一つでもあるため、覚えておきましょう。作り手は、料理が一番おいしいベストなタイミングで提供をしているため、揚げたてを時間を置かずにいただくよう心がけましょう。揚げたては、衣の食感が楽しめるだけでなく、素材の風味が一番活きていて美味しく感じるタイミングでもあります。天ぷらが出されたらできるだけ早めに頂くと覚えておきましょう。
NGマナー2.一口で食べられない食べかけの天ぷらを器に戻す
天ぷらは大小様々な具材がありますが、食べかけを器に戻すのはNGです。
食べかけを器に戻すのは美しくないため、もし一口で食べきれないものは器に戻さず、箸で持ったまま2~3口で食べきるようにしましょう。例えば、芋類や柔らかい食材について口につける前に一口では食べられないと思った場合には、箸で一口大に切ってから食べるのが基本マナーです。
NGマナー3.盛り付けを崩して食べる
天ぷらの盛り合わせを頼む時は、食べる順番に注意が必要です。山を崩して食べるのは美しくないとされています。
実は、天ぷらの盛り付けは、味の薄いものが手前に、濃いものが奥に配置されています。味の薄いものから濃いものへと美味しく召し上がれますように、というお店側の配慮が込められているため、盛り付けは左手前から順に食べると覚えておきましょう。
NGマナー4.塩に直接つけて食べる
塩を使う場合は、塩を親指と人差し指で少量を指で均一にかけるのが正しいマナーです。塩に直接つけると、偏ってしまうため注意しましょう。
また、天つゆにつける際は天つゆの器を持ち、天ぷらをさっとくぐらせる程度にしましょう。
NGマナー5.手皿をして食べる
上品だと思い、つい手皿をしている方は多いかと思いますが、実は、料理を口に運ぶ際に、食べ物の下に左手を添える手皿はNGマナーです。つゆがこぼれそうな場合は手皿ではなく、小皿か懐紙で受け止めるようにしましょう。
最低限のマナーを覚えておくことも大切
意外と天ぷらの正しい食べ方をご存知ない方も多いのではないでしょうか。
作り手と食べる側がお互い気持ちよくいられるためには、最低限のマナーを覚えておくことも大切です。ぜひ、天ぷらを食べる機会がある際には、頭の片隅に置きつつ楽しんで美味しく食べてみてくださいね。
ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi)
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。