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『よろしかったでしょうか』は間違いだった?! ビジネスメールで注意したい“NG表現”とは?

  • 2024.10.30
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出典:photo AC

ビジネスシーンでは、毎日のように利用するメールやチャット。電話と違い、場所や時間に縛られずにやり取りができることがメリットですが、気軽に使えるからこそ文章表現には気をつけないといけません。

実は、普段使用している言葉がビジネスメールではNG表現、ということがあります。正しい日本語を書けているつもりでも、実は間違った表現をしている可能性が…

今回はビジネスメールで使ってしまいがちなNG表現についてご紹介します。自分は大丈夫と思っていても、実は間違って使ってしまっていた!ということがあるかもしれないので、ぜひチェックしてみてくださいね。

NGワード1.「〜各位様」

「各位」は「皆様」という意味の敬称で、複数人の相手に対し一人一人に敬意を表すときに使用します。

「各位」と「様」を合わせて使うのは二重敬語となるためNGと覚えておきましょう。

同様に、「~部長様」「〇〇株式会社御中 〇〇様」も間違った表現です。「~部長 〇〇様」「〇〇株式会社 〇〇部御中」と記載をしましょう。

NGワード2. 「御社」

相手の会社を指す敬称には「御社」と「貴社」がありますが、一般的に「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉と覚えておきましょう。

そのため、メールで記載する場合は、書き言葉の「貴社」が正解です。反対に、商談などで対面で会話をする場合には「御社」を使用しましょう。

NGワード3.「ご教授ください」

「教授」は、長い時間をかけて学問や専門的な技術を教えてもらうときに使用する言葉です。

ビジネスシーンには適さない場合があるため、「教えてください」という意味で使う場合には「ご教示ください」が正しい表現です。意味が異なりますので注意しましょう。

NGワード4.「ご拝読ください」

「拝読」「拝見」「拝聴」などの言葉は「謹んで~する」という意味の謙譲語です。

そのため、相手の行為に対して使うのは間違った表現です。書類などに目を通してほしい場合には、「ご一読ください」「ご査収ください」などを使用しましょう。

NGワード5.「お体をご自愛ください」

メールの最後によく使う言葉ですが、正しい表現は「ご自愛ください」です。
「自愛」という言葉そのものが「自分を大切にする」や「身体の健康状態に気をつける」ことを指すため、「お体をご自愛ください」「体」が重複してしまいますので注意しましょう。

NGワード6.「よろしかったでしょうか」

丁寧にも聞こえるよく耳にするフレーズですが、間違った敬語となるため覚えておきましょう。
正解は、「よろしいでしょうか」です。

丁寧で分かりやすい言葉を使うよう心がけよう

メールやチャットを送る際には、顔の見えない相手だからこそマナーには気をつけたいですよね。丁寧で分かりやすい言葉を使うよう心がけましょう。最低限のマナーは理解しつつ、相手によってどのような表現が適切か、柔軟に使いわけられるようになると良いでしょう。

相手に対して失礼にならないよう、今一度メールを送る際に読み返してみてくださいね。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。