1. トップ
  2. 電話応対のときにやりがちなNGマナー

電話応対のときにやりがちなNGマナー

  • 2024.10.29
undefined
出典:photo AC

メールやチャットなど便利なコミュニケーションツールが増え、ビジネスに限らず電話の使用頻度が減り、苦手意識があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのため、ビジネスシーンにおいて「お客様から電話が来ただけでドキドキしてしまう」「この言葉使いで合っているのかな」など、どう応対をしたらよいのか戸惑ってしまう方も多いようです。電話応対は会社の印象を大きく左右するので、失礼のないようしっかりとマナーを心得ておく必要があります。

今回は、やりがちな電話応対時の避けるべきマナーを5つご紹介します。苦手意識がある方はもちろんですが、そうでない方も、誤りやすい電話応対をしていないかぜひチェックしてみてくださいね。

1. 「もしもし」はビジネス電話ではNG!

「もしもし」は、ビジネスシーンにおいてはNGです。

元々は「申す、申す」の略語であり、略語を目上の相手に対して使うのは失礼であるというのが理由です。ビジネスの電話を取るときの最初の一言は「お電話ありがとうございます。株式会社○○の××でございます」と伝えましょう。

2. 「よろしかったでしょうか?」はNG!

現在のことを聞いているのに、過去形の「よろしかったでしょうか?」と訊いてしまうのは避けるべき表現です。

相手に対して何かを確認したい場合は「〇〇でよろしいでしょうか?」が正解です。

3. 「お電話をお回しします」はNG!

「電話を回す」という表現は、「たらい回し」を連想させ、相手に対して失礼になるため避けるべき表現です。電話を他に回したい場合には「お電話をおつなぎします」が正解です。

4. 「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか」

相手の名前や電話番号を聞くときに使いがちな「~を頂戴する」という表現ですが、実は不適切です。

「頂戴する」という言葉は「もらう」の謙譲語であり、名前はもらったりあげたりする物ではありません。名前を聞きたい場合には「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」が正解です。

5. 「お声が小さくて聞き取れません」

相手の声が聞き取りにくいとき、「お声が小さくて聞き取れません」と話してしまうと、聞こえにくいことを相手のせいにしている印象を与えるため不適切です。

相手の声が聞き取りにくい場合には「お電話が少々遠いようです」と伝えるのが良いでしょう。

相手を思いやるおもてなしの心を忘れずに行動することが大切

電話応対におけるビジネスマナーは、会社全体の印象を決める重要な要素です。顔が見えない分、電話での応対が良いかどうかで印象は大きく変わります。言い回しや敬語など、つい間違えてしまいがちな電話応対のマナーですが、日頃から意識をしておきましょう。

相手を思いやる心を大切に、丁寧な対応を心がけることが重要です。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。