使用期限切れのアルコール消毒液をどのように処分していますか?もしシンクに捨てようとしている方がいたら、すぐにやめてください!実は大きな事故につながる恐れがあります。
今回は、身近にあるアイテムで「意外とやりがちだけど危険な行動」を2つご紹介します。安全で長持ちさせるための正しい処分・保存方法を今のうちに知っておきましょう。
1.アルコール消毒液をシンクに流さないで!
家にも会社にも備えられている“アルコール消毒液”。最近はあまり使わなくなった、あるいは使用期限が切れてしまったということで、処分したいと思っている方も多いのではないでしょうか?
そんなアルコール消毒液、液体だからといってシンクに流すのは絶対にダメなんです!
火災の危険があります
アルコール消毒液は、消防法上の危険物に該当しているんだとか。そのためシンクに流してしまうと下水道管の中で火がついて火災が起こる可能性があります!筆者の家にあったアルコール消毒液にも「危険等級II」との記載がありました。
またアルコール消毒液が入ったままゴミとして処分するのも、清掃車やゴミ処理施設の火災や事故につながる危険性を高めてしまいます。それでは、アルコール消毒液は、どのように処分したらいいのでしょうか?
アルコール消毒液の捨て方
まず、雑巾や古紙に残ったアルコール消毒液を染み込ませます。このとき、火器が近くにない屋外や十分に換気された場所で処理するように注意しましょう。
アルコール消毒液を染み込ませた雑巾などは、火の気がなく換気のいい場所で乾燥させてください。
アルコール分が揮発したら、雑巾などを可燃ゴミとして処分しましょう。なお空になった容器は、それぞれの素材に合わせ、各自治体の処分方法を確認して処分してくださいね。
※お住まいの自治体で指定の廃棄方法がありましたら、それに従ってください
2.サツマイモは冷蔵しないで!
秋の味覚の代表格であるサツマイモ。ホクホク甘〜い焼き芋や、お弁当にもぴったりな大学芋、やさしい甘さが後を引く炊き込みご飯など、さまざまな楽しみ方ができる食材です。
そんなサツマイモですが、長持ちするようにと冷蔵庫に入れている人もいるかもしれません。実はそれ、逆効果なんです。
農林水産省が提唱
農林水産省の公式HPでは、「サツマイモの貯蔵方法について教えてください」という質問に対して、「サツマイモの貯蔵のポイントは、低温にしないということです」と回答しています。
サツマイモは、低温障害を起こす代表的な野菜の1つ。保存する際に適した温度は13~14℃で、逆に9℃以下の低温環境に長く置くと腐敗しやすいのだそう。一方で、15℃以上では皮色の劣化や萌芽が見られるようになるのだとか。
サツマイモのこのような性質を踏まえると、家庭で貯蔵するには段ボールや木の箱にもみ殻を入れ、その中にサツマイモを入れて保存するのがいいのだそうです。保存する際にはサツマイモの表面をしっかりと乾かし、屋内の温度変化の少ない場所に置きましょう。
特に冬の間は屋外で保存するのはNGです。
長期保存のカギはキュアリング処理
ただ、温度に気をつけて保存しても、どうしても10~20%の消耗は免れないとのこと。そこでもう1つのサツマイモの長期保存のポイントに、キュアリング処理というものがあるのだそう。
キュアリングのキュアは「傷を治す」という意味。傷がついたサツマイモは、温度が30~33°Cで湿度が90~95%の環境に4日間ほど置くと、傷口にコルク層が形成されます。そのコルク層ができることで、腐敗菌が傷口から侵入するのを防いで、水分の蒸散を抑えてくれるのだそう。これによってサツマイモの長期保存が叶うというのです。
野菜は収穫後も生きています。それにより微生物によって腐敗するのを防いでいます。呼吸や蒸散をいかに防ぐのかが、サツマイモを長く貯蔵する決め手となるということです。
今まで冷蔵保存していた方は、これを機に保存方法を変えてみてくださいね。
知らなかった…!
身近にあるアイテムで「意外とやりがちだけど危険な行動」を2つご紹介しました。
特にアルコール消毒液は、一歩間違えると大事故につながる恐れがあります。正しく処分するようにしましょう。
※記事の内容は執筆時の情報です
※画像はイメージです
出典:農林水産省 公式HP(https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2301/03.html)(参照 2024-08-25)