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農林水産省「カレーは鍋ごと冷やさないで」 『食中毒』を防ぐ2つのポイントとは

  • 2024.11.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

子どもから大人、年配の方まで幅広い世代に愛されている「カレー」。できたてをすぐに食べても大満足の味ですが、しばしば「カレーは2日目がおいしい」なんて言葉を耳にしますよね。

しかし…実は、「2日目のカレー」には思わぬリスクが潜んでいる可能性があるのだそう!最悪の場合、食中毒になる危険性があるそうです。

今回は、農林水産省(@MAFF_JAPAN)が2024年9月6日にX(旧Twitter)で注意喚起した「カレーを保存する際の注意事項」をご紹介します。

気になる投稿が、こちら!

「カレー」は適切な方法で保存しなければ、「ウェルシュ菌による食中毒」のリスクが発生するのだそう!症状として、「食後6~18時間(平均10時間)で腹痛、下痢など」が起きるそうです。

しかも、「ウェルシュ菌」は驚くべきことに「100℃で1時間の加熱にも耐える熱に強い芽砲を作る」ため、加熱調理をしても死滅しない可能性があるのだとか!

「今まで平気だったから大丈夫…」と油断している方は要注意!将来的に食中毒になってしまうことを防ぐため、この機会に注意点をしっかり覚えていってくださいね。

カレーを保存する際に守るべきポイントは?

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出典:農林水産省公式(@MAFF_JAPAN

1つ目のポイントは、「ウェルシュ菌」を「ふやさない」ことなのだそう。この菌は広範囲の温度域(12℃〜50℃)で増えるため、できる限り常温で放置せず、「調理後は早く食べる」ことを心がけてくださいね。

万が一食べきれなかった場合、「保存は、浅い容器に小分けしてすぐ冷やす」とよいそうです。小分けにすることで温度が下がりやすくなるため、「ウェルシュ菌」の増殖を防ぐことができるのだとか。今まで調理した鍋に入れたまま冷蔵庫に入れていた方はご注意を!

2つ目のポイントは、「ウェルシュ菌」を「やっつける」ことなのだそう。もし温め直す際は、おたまなどで「鍋底まで混ぜて空気を入れる」ようにしましょう。「全体に熱が入るように混ぜる」ことにより、まんべんなく加熱できるため、「ウェルシュ菌」が出した毒素を非活性化できるそうです。

ただし、先ほどお伝えしたように「ウェルシュ菌」の芽胞は熱に強いため要注意。保存する際は「ふやさない」「やっつける」のポイントを徹底し、基本的には調理した食べ物は、すぐに食べきるか、鍋以外の保存容器で保存することをおすすめします。

カレー以外の食べ物も要注意!

今回は、農林水産省(@MAFF_JAPAN)による「カレーを保存する際の注意事項」を扱ったポストをご紹介しました。

「ウェルシュ菌」による食中毒は「カレー」だけでなく、「シチュー」や「煮もの」、「スープ」、「めんつゆ」などでも発生したことがあるのだそう。農林水産省によると、「加熱調理した後、室温で冷まして放置し、再び加熱した食品が原因になりやすい」とのこと。そのため、想像以上に多くの食品で注意が必要なことがわかります。

せっかくおいしくて栄養満点の料理を作ったのに、保存方法を間違えて食中毒の危険性を高めてしまうのは避けたいですよね。リスクを減らすことができるよう、今回ご紹介したポイントをぜひ実践してみてはいかがでしょうか?


出典:農林水産省公式X(https://x.com/MAFF_JAPAN/status/1831866233920409683)(最終閲覧日:2024-10-30)
出典:農林水産省「煮込み料理を楽しむために~ウェルシュ菌による食中毒にご注意を!!~」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/clostridium.perfringens.html#werushu-douga)(最終閲覧日:2024-10-30)