何度も同じ数を掛け合わせる計算を「累乗」といいます。
便利な計算の表現である一方、計算ミスが起こりやすいので注意が必要になります。
今回は、累乗に関する問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
2^4+(−3)^2
※当記事では、「2の4乗」のような累乗を「2^4」と表記しています
まずは正しい答えが出せるかどうか、自分自身で計算してみましょう。
解説
今回の問題の答えは「25」です。
途中の計算は次のようになります。
2^4+(−3)^2
=16+(+9)
=25
通常、累乗の計算を含む場合は、次の順で計算をします。
(1)累乗の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算
つまり、今回の問題では、「2^4」と「(−3)^2」の累乗の部分から計算をしないといけない、ということになります。
2^4は、「2を4個掛ける」という意味です。
2^4
=2×2×2×2
=16
(−3)^2は、「(−3)を2個掛ける」という意味です。
(−3)^2
=(−3)×(−3)
=+9
ここまで計算できると、元の式は「16+(+9)」となります。
16+(+9)
=25
以上より、今回の問題の答えは「25」となります。
誤答例
累乗の計算でよくある間違いは、「(−3)^2」を次のように計算してしまうことです。
(誤答例)
(−3)^2
=−3×3
=−9
今回の問題では、「(−3)^2」とカッコがついているので、「(−3)を2個掛ける計算」をしなければいけません。
「−3^2」とカッコがなければ、次のような計算になります。
−3^2
=−3×3
=−9
カッコの有無で計算結果が変わるので、注意しましょう。
まとめ
累乗は、簡単なように見えて、ミスをしやすい計算の一つです。
間違えてしまった方は、他の記事の問題にも挑戦してみましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
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