どうやって計算するか覚えてる？「9.84×1.2+(−8)」

スマホの電卓ばかりを使って計算をしていると、計算力が落ちているかもしれません。

今回は、電卓を使わずに正しい答えが出せるかどうか確認をしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
9.84×1.2+(−8)

小数の掛け算と足し算の計算です。

正しい答えを求めることができるか、計算をしてみましょう。

解説

今回の問題の答えは「3.808」です。

また、途中の計算は次のようになります。

  9.84×1.2+(−8)
=11.808+(−8)
=3.808

どのように計算をしたのか、詳しく解説をしていきます。

小数の掛け算

計算の順序は、まず掛け算からです。

つまり「9.84×1.2」の部分を計算します。

小数の掛け算は、次のような手順で計算します。

(1) 小数点を考えず、整数の掛け算と同じように計算する
(2) 「掛ける数」と「掛けられる数」の小数点以下の桁数を足し合わせた分だけ、答えの小数点を動かす

「9.84×1.2」の計算は、まずは「984×12」を考えます。

984×12=11808

次に、求める計算式の数の小数点が動いた数を考えます。

9.84→984（二桁）
1.2→12（一桁）

よって、合計三桁分、答えの数の小数点を左に動かします。

11808→11.808

したがって、「9.84×1.2=11.808」です。

足し算

掛け算の計算をしたことによって、元の式は「11.808+(−8)」となりました。

小数の足し算は、小数点の位置を揃えて足し算をします。

「−8」は小数点が省略されていますが、「−8.000」ということです。

したがって、

  11.808+(−8)
=11.808−8.000
=3.808

以上より、今回の問題の答えは「3.808」となります。

まとめ

普段、電卓ばかりを使って計算をしている方は、どのように計算するのかを忘れていたかもしれません。

他の記事でも問題を紹介しているので、ぜひ解いてみてください！

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

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文（編集）：SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

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