計算は電卓を使ってするという方も多いかと思います。
しかし、分数を含んだ計算は、計算できない電卓もあります。
そのようなときに、自分自身で答えが出せるように、計算規則を確認しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
−3−(−5)−3/4×8
まずは正しい答えが求められるか、自分自身で計算をしてみましょう。
解説
今回の問題の答えは「−4」です。
また、途中の計算式は次のようになります。
−3−(−5)−3/4×8
=−3−(−5)−6
=−3+5−6
=2−6
=−4
どのように計算をしたのか、確認していきます。
掛け算の計算
まずはじめに計算するのは「掛け算」からです。つまり、「3/4×8」の部分を計算します。
分数と整数の掛け算なので「×8」は分子に掛けましょう。
分子:3×8
分母:4
このまま掛け算をしてもいいですが、この時点で約分をする方が、あとの計算が簡単になります。
分母・分子をそれぞれ4で割ると、
分子:3×2
分母:1
となり、この掛け算の答えは「6」となります。
引き算の計算
掛け算の部分の計算をしたことによって、元の計算式は次のようになりました。
−3−(−5)−6
「負の数の引き算」が含まれているので注意が必要です。
「負の数を引く」計算は、次のように足し算に変えて計算をします。
「負の数を引く」計算は「正の数を足す」計算と等しい。
−(−■)=+(+■)
つまり、元の式は次のように計算ができます。
−3−(−5)−6
=−3+(+5)−6
=2−6
=−4
したがって、今回の問題の答えは「−4」です。
まとめ
分数の計算は、一般的な電卓では求めることができないので、正しく計算するためには計算規則を理解していなければいけません。
忘れていた方は、この機会にぜひ学び直しをしましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
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