1. トップ
  2. 意外と間違える大人が続出?!「1.7+3.5÷0.7」→正しく計算できる?

意外と間違える大人が続出?!「1.7+3.5÷0.7」→正しく計算できる?

  • 2024.10.6
undefined

小数を含んだ計算は、計算ミスをしやすく、注意が必要です。

特に小数点をどのように扱うのかに注意しなければなりません。

今回は「小数の四則演算」に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
1.7+3.5÷0.7

小数点に注意して計算を進めましょう。

解説

今回の問題の答えは「6.7」です。

途中の計算は次のようになります。

1.7+3.5÷0.7
=1.7+5
=6.7

この問題で注意すべき点は以下の三つあります。

・計算の順序
・小数を含んだ割り算の計算
・小数を含んだ足し算の計算

順に確認していきましょう。

計算の順序

四則演算の混ざった計算では、次の順で計算しなければいけません。

(1)カッコ内の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算

今回の問題ではカッコがないので、まずは割り算から計算します。

「3.5÷0.7」の部分を先に計算、その後に足し算という順番になります。

左から順に計算するのは間違いです。

小数を含んだ割り算の計算

まず始めに計算するのは「3.5÷0.7」の割り算です。

小数を含んだ割り算では、次のような性質を利用します。

割る数・割られる数に同じ数を掛けても、計算結果は変わらない

今回の問題では、割る数・割られる数のそれぞれに10を掛けましょう。

10を掛けることで、小数を消して計算することができます。

3.5÷0.7
=35÷7

つまり、上記のように計算が可能になります。

35÷7=5なので、3.5÷0.7=5です。

3.5÷0.7=0.5というのは間違いなので注意しましょう。

小数を含んだ足し算の計算

割り算の計算をしたことで、元の式は「1.7+5」となりました。

小数を含んだ足し算の計算では、小数点を揃えて計算をしましょう。

「5」には小数点がありませんが、「5.0」と考えることができます。

1.7+5.0=6.7

この小数点を意識せずに、1.7+5=2.2と右揃えをして計算すると間違いです。

まとめ

「計算の順序」「小数を含んだ割り算」「小数を含んだ足し算」と注意すべき点が解説しました。

それぞれの計算の性質や規則を理解していると、正しい答えが出せるはずです。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」