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真矢ミキさん(60歳)が実践した「逆に楽しむこと」とは?

  • 2024.9.20

宝塚歌劇団の花組トップスターからテレビや映画の世界に転身した真矢ミキさん。女性が選ぶ「理想の上司」や「カッコいい女性」のアンケートでは上位の常連。明るく華やかなイメージがありますが、実はうつ病に苦しんだ時期があったとか。それを乗り越え、今に至るまでの道のりをうかがいました。

化粧品も大事ですが、ちょっと面倒でもオシャレして人に会ってお金と時間を使うことも大切

お話を伺ったのは…俳優・真矢ミキさん(60歳)

《Profile》まや・みき
’64年生まれ。大阪府出身。’81年宝塚歌劇団入団。’95年花組トップスター就任。以降、写真集や 武道館コンサートを成功させるなど、「宝塚の革命児」と呼ばれた。’98年に退団後、テレビ、映画、舞台など幅広い分野で活躍。 本年は、ドラマ「TOKYO VICE Season2」(WOWOW)、「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、 映画『九十歳。何がめでたい』など話題作に出演 。エッセイ『いつも心にケセラセラ』(産業編集センター)も好評発売中。映画『室井慎次 敗れざる者』(10月11日)、『室井慎次 生き続ける者』(11月15日)、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日)の公開が控える。

化粧品はそれぞれセレクト。ライン使いはしません

先日、共演者の方に「奥さんから、真矢さんに肌のケアは何をされているか聞いてほしいと頼まれたんだけど」と言われたんです。私、何をやっているんだろうと改めて考えてみると、大切にしているのは洗顔で乳化させ、しっかり汚れを落とすこと。ある時期から頑張るようになりました。

洗い流し用のクレンジングを優しくなじませたところにぬるま湯を足し、白く変化したら乳化している証拠。さらになじませ、ふわっと汚れが浮いたら洗い流します。それから石鹼でダブル洗顔を。優しく柔らかく触れ、絶対に肌をきゅっきゅとはやらないです。

敏感肌なので、どの化粧品もなるべく香料の少ないものを使っています。化粧水はコットンで何度もパシャパシャして、顔が冷たくなってきたら浸透している合図だからやめます。目尻のシワが気になるときは、そこを重点的に冷たくなるまでやります。高価なコットンは化粧水を吸っちゃうので買いやすいもので十分。その後、美容液と乳液をつけて朝のケアは終わり。夜は最後にクリームを。

化粧品は、それぞれいいと思うものをセレクトし、ライン使いはしません。肌は神経質になるより、自分に合っているかの感覚を大切にしています。エステには行かないですが、皮膚科には行きますし、マッサージは月1のリンパ系施術と月3で行くほぐし系サロンの2カ所に通っています。リンパ系では自分ではできないイオン導入をしてもらったりしています。

不思議と撮影に入ると顔がはっきりしてくるんです。意識だと思います。だからちょっと面倒でも、オシャレして人に会って、ある程度のお金と時間を使うことって重要だと思います。恋をしてなくてもキュンとする人や、素敵な先輩に会うといいんじゃないかな。運動は台詞を覚えながら美容器具でセルフケアする程度でほぼしませんが、なるべく歩くようにしています。

更年期もありました。ホットフラッシュを感じたときは、母が言ってたのはこれか!と思ったし、脂肪のつき方が変わってきたときも、先輩があの下着をつけていたのはこういうことね、と逆に楽しんでいました。

なかなか寝つけない夜もありますが、私は起きちゃう。時間も無駄にしたくないので、本を読んだりします。どんなときも柔軟な自分を作っておき、ストレスを溜めないことを心がけています。

真矢さんの美の秘密

仕事終わりに必須。即、頭のコリがほぐれます

ジェル内蔵で冷温2WayのRelaxingWorkは、首筋にコロコロすると顔が引き締まります。kooraのケアローラーは常に部分部分をコロコロケアしています。

自宅での“ながらトレーニング”で内転筋と背筋を鍛えています

台詞を覚えながら、ボディリングは両手で背中の後ろに持ち背筋を、もう1つは両腿の間に挟んで太腿を引き締めます。台本と向き合いながら、何かをするのが習慣に。

自宅でのリラックス時には母のカーディガンを羽織っています

生きていたら93歳になる母は、口数は多くはないですが、神奈川県民らしいちゃきちゃきした人でした。キレイな色が好きで、ミントグリーンのカーディガンは母の形見です。

「質屋代わりに」と先輩からいただいた指輪

厳しいけれど優しい先輩だった、今は亡き岸香織さん。宝塚歌劇団の団員生だった頃、「困ったらこれを売ればいい」とプレゼントしてくれたゴールドの指輪。

《衣装クレジット》
ジレ¥66,000 パンツ¥63,800(ともにサポート サーフェス)イヤリング¥154,000(キノシタパール)ネックレス¥880,000 指輪¥880,000(ともにケイテン)バングル¥1,210,000(アレッサンドラ ドナ/ラパール ドリエント)インナー、靴/ともにスタイリスト私物

2024年『美ST』8月号掲載
撮影/中村和孝 ヘア・メイク/平 笑美子 スタイリスト/佐々木敦子 取材・文/安田真里 再構成/Bravoworks,Inc.

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