人気ヘアメイクさんに聞いた【残暑の地獄メイク悩みの回避テクニック】３選

汗や湿気でメイクが崩れてしまった…そんなピンチを回避するには？崩れることを前提に夏のメイクを考えるという人気ヘアメイク野口由佳さんが、ご自身のメイクでも心掛けているコツを教えてくれました。

Q1：絶対日焼けしたくない日は？

▶️▶️A：フィット感抜群の日焼け止めを下地代わりに

左：艶 やかな肌に。アリィー クロノビューティ スムースジェルUV SPF50+・PA++++ UV 耐水性★★ 60g ¥2,310 ※数量限定＜編集部調べ＞（カネボウ化粧品）右：血色感もプラス。UV エクスペール トーン アップ ローズ N SPF50+・PA ++++ 30ml ¥7,480（ランコム）

最近の日焼け止めは “守られてる感”が強いのに、塗り心地や肌馴染み、肌補整効果も抜群。焼けたくない日のメイク下地にピッタリ！

Q2：アイテムの使い分けが面倒......

▶️▶️A：進化した マルチカラー一択！

上から：リキッドファンデとも相性抜群。肌の上でほわりとした質感に。THREE グラムトーンカラーカスタード 04 ¥3,300（THREE）さらっ とした質感でお粉の上にも。グロー プレイ クッショニー ブラッシュ ブラッシュ,プリーズ ¥4,950（M・A・C）上品なツヤで色っぽく。RMK カラースティック 05 ¥3,300（RMK Division）

シルキー質感の進化したマルチカラーなら、メイクがヨレる心配も軽減。赤みが強すぎないくすみ系レッドなら、どんなパーツにのせても映えます。

Q3：マスカラ落ちが嫌！他にパッチリ目に見せる方法は？

▶️▶️ビューラーで束感まつ毛に！

国産ビューラーが日本人の目元にフィット。左：圧巻のカールアップ力！リリミュウ アイラッシュカーラー ¥1,980（コージー本舗）右：ゴムが硬めでまつ毛を根元からキャッチ。エッジフリー アイラッシュカーラー ¥1,100＜編集部調べ＞（マキアージュ）

タイパ＆コスパメイクでもきちんと感を出したいなら、まつ毛の濃さよりカールの有無が決め手に。マスカラ以上にビューラーは必須です！

〝時短顔〟に見せないミニマムコスメに注目

昨年の出産を機に、自分に手をかける時間が減りました。仕事の日は朝、5〜10分でメイクをし、保育園に子供を預けてから現場に。仕事中は自分のメイクを直すこともなく、夕方、撮影が終わり次第、急いでお迎えに向かいます。そこで、自然と手をかけなくてもそれなりに見えて、お直しをしなくてもなんとかなる、まさに〝コスパ＆タイパメイク〞を追求するようになりました。特に汗をかきやすく、湿度が高い夏は、メイク崩れをどう捉えるかがポイントに。落ちないテクニックを駆使しすぎると、メイク直しが必要になった時に時間がかかることもあります。よって、むしろ落ちることを前提にコスメを選び、メイクをするほうが、1日を乗り切れると気づきました。ただ、押さえるべきポイントを見極めることも大切。例えば、眉の毛質、まつ毛のカール、リップの色など、今回ご紹介したテクニックは、私自身が意識していることばかり。皆さんにも快適に夏を乗り切る参考になると嬉しいです。

ティーン誌モデルとして活躍後、現職に転身。現在まで数多くの女優、モデルのメイクを手がけ、年齢を問わず幅広くトレンドを指南。昨春に出産し、育児と仕事の両立で忙しい日々を過ごす。

2024年『美ST』9月号掲載
撮影／嶌原佑矢＜UM＞（人物）、Kent Chan（静物） モデル／佐藤めぐみ ヘア・メイク／野口由佳＜ROI＞ スタイリスト／井関かおり 取材／大山真理子