1. トップ
  2. 大人が意外と忘れている数学「2.56×1.7+(−4)」→正しく計算できる?

大人が意外と忘れている数学「2.56×1.7+(−4)」→正しく計算できる?

  • 2024.9.24
undefined

小数の掛け算では、小数点をどのように扱うかがポイントです。

電卓を使って計算していると、正しい計算方法を忘れてしまわないでしょうか!?

問題

次の計算をしなさい。
2.56×1.7+(−4)

小数の掛け算と足し算の計算です。

正しい答えを求めることができるか、まずは自分自身で計算をしてみましょう。

解説

今回の問題の答えは「0.352」です。

また、途中の計算は次のようになります。

2.56×1.7+(−4)
=4.352+(−4)
=0.352

どのように計算をしたのか、詳しく解説をしていきます。

小数の掛け算

計算の順序は、まず掛け算からです。

つまり「2.56×1.7」の部分を計算します。

小数の掛け算は、基本的に次のような手順で計算します。

(1) 小数点を考えず、整数の掛け算と同じように計算する
(2) 元の数と同じ分だけ、答えの小数点を動かす

「2.56×1.7」の計算では、まずは小数点をなくして「256×17」を考えます。

256×17=4352

次に、求める計算式の数の小数点が動いた数を考えます。

2.56→256(二桁)
1.7→17(一桁)

よって、合計三桁分、小数点を左に動かします。

4352→4.352

したがって、「2.56×1.7=4.352」です。

undefined

足し算

掛け算の計算をしたことによって、元の式は「4.352+(−4)」となりました。

小数の足し算は、小数点の位置を揃えて足し算をします。

「−4」には小数点は省略されていますが、「−4.000」ということです。

したがって、

=4.352+(−4)
=4.352−4.000
=0.352

以上より、今回の問題の答えは「0.352」となります。

まとめ

「小数点をどのように扱うか」は、掛け算と足し算では異なるので注意しましょう。

忘れていた方は、この機会に学び直しをすると良いですね!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


小数の計算にもう一問挑戦!

大人が意外と間違える算数「4.4+4.8÷(−1.2)」→正しく計算できる?
大人が意外と間違える算数「4.4+4.8÷(−1.2)」→正しく計算できる?