1. トップ
  2. “最終回”らしくない結末?予想外の終わり方にSNSでも困惑の声「は?コレで終わり?」

“最終回”らしくない結末?予想外の終わり方にSNSでも困惑の声「は?コレで終わり?」

  • 2024.12.27
undefined
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

龍幸伸による漫画を原作としたTVアニメ『ダンダダン』。最終回となる第12話では、ジジ(円城寺仁)の家で起こる謎の異変にまつわるエピソードが描かれ、不気味な演出にゾッとする回に。また、エンディングの直後に第2期の制作決定が発表され、SNSでも大きな話題を呼んだ。

異様な雰囲気を際立たせる“演出”

undefined
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

謎の異変が起こる家に向かうジジ、オカルン(高倉健)、モモ(綾瀬桃)の3人。仲のよさそうなジジとモモを見てモヤモヤを抱くオカルンのラブコメをまじえつつ、道中は和やかな雰囲気だ。

だが、ジジの家がある温泉地に着くと、雰囲気が変わる。物陰から村の人々がモモたちをじっと見つめているのだ。長い階段をのぼった先にあるジジの家に着いたときも、森の中から村の人々がにやりと笑いながらモモたちを見つめていた。

不気味さ漂わせている村の人々はなにを考えているのかわからず、正体も不明。また、“なにかがおかしい”と感じさせるどこか異様な村の雰囲気はオカルト作品らしく、嫌な空気感を醸し出している。

undefined
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

そして、この不気味さに拍車をかけているのが音の演出だ。たとえばジジの家のシーンでは、モモたちの会話以外はしんとした静けさがある。この静けさによって、広い家の中に3人しかいないぽつんとした感じと、どこかにいるかもしれない怪異への緊張感が強調されているように思う。

温泉に浸かっているモモをおじさんたちが水面から顔を半分出して襲うシーンも、思わずぞっとしてしまう。おじさんたちの異様さを際立たせる演出がホラーだ。

第12話の不気味な演出についてSNSでは「町ぐるみで何かを隠してる気持ち悪さ。本当に見せ方が素晴らしいです」「最終話はすごく怖かったんだけど、いつもギャグとバトルがメインの中、12話後半はほぼBGMなしだったからかな?」「温泉で後から入ってきたおじさん5人超怖かった」との声があがった。

最終回らしくない?第2期も観るしかないラスト

undefined
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

第12話のエンディングが流れた直後、第2期の制作決定が発表。第2期は2025年7月から放送予定で、怪異・邪視とオカルン、モモ、ジジが描かれた新ビジュアルもあわせて公開された。

第2期についてSNSでは「2期発表なければ発狂してたかも」「え、このタイミングで1期終了!?」「すっごい気になるとこで終わるw」「全然最終話っぽくない最終話でワロタ」「は?コレで終わり?」と反響が続出。

第1期の終わり方に視聴者が戸惑うのも無理はない。最終回である第12話は、まさにこれから邪視にまつわるエピソードが始まるところであり、いわば序章。邪視の姿もジジの回想でしか描かれておらず、まったく全貌がわかっていない状態だ。モモのほうも温泉でおじさんたちに襲われ、ピンチに陥ったところで終了している。

ただ、続きが気になる場面で終わったことで、「第2期も観るしかない」と多くの視聴者が思っただろう。最終回らしい最終回ではなかったが、第2期がさらに待ち遠しくなる展開で幕を閉じた『ダンダダン』。再びモモやオカルンたちの姿が観られる2025年の夏に期待したい。

ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari