大人が意外と間違える算数「秒速1mは時速何m？」

光や音の速さなど、秒速はとてもスピードのある様を表現するときに重宝します。

しかし、特に速くはないスピードを秒速で表すと逆に具体的なイメージがわきにくいこともあります。

そんな時は、秒速を時速に直してみたほうが分かりやすいかもしれませんよ。今回の問題では、秒速から時速に変換する方法を学んでいきましょう。

問題

(問題)
秒速1mは時速何m？

正解は、「時速3600m」です。

秒速1mで歩くというと、ちょっと速さのイメージがわかないかもしれません。

それに比べて時速3600mの方が、速さを具体的にとらえられたのではないでしょうか。

では、どう計算すれば秒速から時速が求められるのか、次の「ポイント」で確認してみましょう。

この問題のポイントは、「時速と秒速の意味を考えること」です。

秒速から時速を求める前に、秒速と時速の意味を再確認しておきましょう。

秒速...1秒あたりに進む距離で表された速さ
時速...1時間あたりに進む距離で表された速さ

秒速1mとは、1秒で1m進む速さのことです。

よって、時速を求めるには、同じ速さで1時間進んだ場合の移動距離を求めればよいのですね。

ここで使えるのが、速さと時間の関係式です。

＜速さと時間の関係式＞
速さ×時間＝距離

速さ=秒速1m、時間=1時間と考えれば、この式で「1時間あたりの移動距離」が求められそうですよね。

しかし、注意点が一つ。この式を使うには、単位を揃えなければならないのです。

秒速1mと1時間では単位が合いませんから、1時間を秒に直してみましょう。

1時間は60分で1分は60秒ですから、次の式で単位換算ができます。

1×60×60=3600秒

あとは、速さ×時間＝距離の式に当てはめて計算するだけです。

秒速1m×3600秒=3600m

これで時速3600mが求められました。

今回の問題、間違えずに答えられたでしょうか。

速さと距離の問題は解法を丸暗記していると、久しぶりに解いたときにどうすればよいか戸惑ってしまうこともあるでしょう。

速さの意味をしっかり考えて、納得できる方法で計算することが正解につながります。

速さの問題は他にも用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

速さの問題にもう一問挑戦！

大人が意外と間違える算数「時速60kmで10分走る」←移動距離は？