真夏に水分補給は欠かせません。ペットボトルなら飲みかけでも持ち歩けるから便利ですよね。もし飲み切れなかったとき、自動販売機の横にある箱にそのまま捨てていませんか?実はその行動、間違っているかもしれません!
今回は、消費者庁食品ロス削減【公式】(@caa_nofoodloss)が2024年7月にX(旧Twitter)で注意喚起した、「飲み残しの注意点」を紹介します。いったいどんなことを気をつけるべきなのでしょうか?投稿の内容とペットボトルの正しいリサイクル方法を紹介します。
夏の『飲み残し』に困った! 消費者庁の切実なお願いに〜
ペットボトルに少し飲み物が残っていても、「お腹いっぱいだし」「飲み切れないし」とそのまま捨てていませんか?コンビニの店頭や自動販売機の横の箱に飲み残しをポイッと入れている人はちょっと待って!
消費者庁の食品ロス削減を呼びかけるアカウントが、ペットボトルの飲み残しはリサイクルされない可能性を伝えています。
実は、私たちが“ゴミ箱”だと思っているコンビニの店頭や自動販売機の横の箱は、飲料空容器回収専用の“リサイクルボックス”。飲み残しがあると、そのペットボトルはリサイクルに使われないのだとか。
農林水産省の啓発資料によると、リサイクルに影響がある理由は3つあります。
その1 ペットボトルに残った液体は飲み物じゃないかも?だからリサイクルに回せない
その2 リサイクルの現場で、人の手で分ける!
その3 リサイクル施設を汚したり、傷めたりする
出典:農林水産省
リサイクルボックスの中の3割がゴミなどの異物で、そのうち飲み残しは11%もあるのだとか!ゴミ箱だと勘違いしている人が多いから起こる事象ですね。
集められたペットボトルは、リサイクル工場の前に中間処理工場に運ばれます。ここでまず人の手によってペットボトル以外のゴミが取り除かれるのですが、このタイミングで飲み残しのペットボトルも除外されます。なぜかというと中身が危険物かもしれないし、飛び散ったら他のペットボトルが汚れてしまうため。
こうして中間処理工場で選定されたペットボトルが、ようやくリサイクル工場に運ばれて加工され、新たにペットボトル原料として生まれ変わります。
ペットボトルを捨てる前にすること
「少しぐらいいいかな…」と思わず最後まで飲み切りましょう!中身が残っているとリサイクル時に腐敗してしまい不衛生です。やむを得ない事情で飲み切れない場合は、中身を廃棄した方が良さそうですね。
そして家でペットボトルを捨てる場合は、自治体のルールに従い、ペットボトルをきれいにしましょう!
ペットボトルの底に少し残っている飲み物まできれいに空けます。
中身を空にしたら、水で軽くすすぎましょう。
ラベルと蓋は別にしてプラスチックのゴミとして捨てます。ペットボトルは、自治体指定の回収日にリサイクルとして出しましょう。
飲み切れる量だけど購入して食品ロスも軽減
そもそも飲み物を残すこと自体が食品ロスです。ちょうど飲み切れる量を購入するようにしたいですね。そしてペットボトルをリサイクルに出すときは、後工程のことまで考慮して、なるべくきれいな状態にしておきましょう。
あなたの少しの心がけが、食品ロスとリサイクルへの貢献につながりますよ!
出典:消費者庁食品ロス削減【公式】https://x.com/caa_nofoodloss/status/1811656743992033303(参照 2024-8-28)
出典:農林水産省「減らそう『食品ロス』×減らそう『飲み残し』」(参照 2024-8-28)