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「性格悪すぎ」木村文乃の“サイコパス演技”にネット騒然『スカイキャッスル』セレブ達のマウントバトルが衝撃すぎる

  • 2024.8.8

高級住宅街「スカイキャッスル」。そこに住む勝ち組セレブ妻たちは一見この上なく幸せそうに見え、仲も良さそうだが、裏ではドロッドロのマウントバトルが繰り広げられていた……。観る前から期待度が高かったこの作品は、1話から「情報量が多すぎる」「みんな目が笑ってなくて怖い」と話題に。過去のさまざまな名作ドラマも彷彿とさせる面白さだった。

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(C)SANKEI

自分・子ども・夫 三重のマウントバトルにハラハラ

本人も海外の有名大を卒業し、凛とした美しさを持つ主人公でリーダー格の浅見紗英(松下奈緒)。才色兼備で優しげな二階堂杏子(比嘉愛未)、情熱的でチャーミングな美咲(高橋メアリージュン)。3人は夫が同じ「帝都病院」の脳神経外科医なだけでなく、子どもたちも同じ学年だ。今年中学3年生の子どもたちは、超難関の帝都医大付属高校を目指している。表面上は仲が良さそうに見えるものの、愛する子どもの高校受験を成功させるため、夫の立場を良くするため、お互いを探り合い出し抜き合うこともある。マウントバトルを取り扱った作品には、妻が自分の承認欲求のためだけに戦うものもあるが、本作では妻自身の状況だけでなく、子どもの受験・夫の出世が妻の頑張りにかかっている。結果によっては家での立場も変わってしまうことから、彼女たちの切実さは計り知れない。

物語は、3人の子どもたちよりも1つ年上の遥人(大西利空)が、帝都医大付属高校に合格するところから始まる。母親の香織(戸田菜穂)、父親の哲人(橋本じゅん)も嬉しそうに見えていた。表向きは祝福しつつも、Bクラスから逆転合格した遥人に「どんな手使ったのかしら」と漏らす紗英。すでに不穏な空気が流れており、今後のバトルに期待が高まる。早速お祝いパーティーを開催し、秘訣を聞き出そうとする。香織が使っていたのは“受験コーディネーター”だという。抜け駆けして香織から1枚しかないセミナー招待チケットを譲ってもらった紗英の前には、なぜか杏子と美咲の姿が。2人ともそれぞれのやり方でチケットを手に入れていた。

高級住宅街での家族やお受験も絡む話、表向きにこやかだが裏では恐ろしいやり合いが発生するという点で2013年に放送された湊かなえ原作のドラマ『夜行観覧車』を思い出した。あちらも俳優陣の演技、謎を追うストーリーや衝撃の展開が話題となった作品なので、『スカイキャッスル』への期待もますます高まる。また、『夜行観覧車』に子役として出ていた杉咲花、中川大志、吉川愛(当時の名前は吉田里琴)らが現在メインでドラマや映画を引っ張っていることを考えると、子役たちの今後の活躍も楽しみだ。

報酬3,000万の受験コーディネーター・九条(小雪)とは?

紗英が目をつけたのは、合格率100%・報酬3,000万の受験コーディネーター、九条(小雪)。聞いた話から、彼女が遥人を合格させたのではと思ったからだ。しかし、いくら合格のためとはいえ、3,000万というのはなかなかの金額。しかも受け持つ生徒は年に2と決めている九条はすでに1人生徒が決まっており、あと1人しか見られないという。ここで紗英と杏子のバトルが勃発。杏子の夫・亘(鈴木浩介)はモラハラがひどく、失敗したら責められるのだ。亘は勉強のためと息子・翔(柴崎楓雅)の部屋の窓をすべて塞ぎ、時間を測りながら問題を解かせている。受け持ったあとは自分に一任してもらうという九条に頼めば、息子を夫から解放できるという思いもあった。

結果、九条が選んだのは紗英だった。彼女の「欲しいものは人の手を押し除けてでも必ず手に入れる」ところが決め手だという。九条の一切親に媚びず、不敵な態度に圧倒されてしまう。紗英は夫・英世の母、雪乃に3,000万を出してもらえるよう頼みにいく。姑はお金は出してくれるものの、紗英のことをある理由から許していないと言い放つ。どうやら紗英には、人に言えない過去がありそうだ。

起こってしまった事件、引っ越してきた泉(木村文乃)の正体は?

そんな中、香織がスカイキャッスルの塔から飛び降り自殺をはかる。幸せの絶頂にいたはずなのに、なぜ……。遥人の日記を発見した紗英は、とんでもない事実を知ることになる。遥人と父は引っ越し、学年1位の南沢一家がやってきた。妻で小説家の泉(木村文乃)は、紗英のことを知っているようで……?

マウントバトルからは離れたところに身を置く泉に「この人はマウントバトルに参加しない中立派かもしれない」とほっとしたのも束の間、彼女の言動には「ん?」と少々引っかかる部分がある。紗英が養護施設にいたことを他の人の前で話し、香織が亡くなったばかりなのに「このことを小説に書く」と言い出す、回想シーンでも紗英を他の子から庇う際に父親が犯罪者だと言うなど、いい人なのか悪意があるのかまだ読めない。特に紗英の秘密をあえて明かすかのような発言に、SNSでは「性格悪すぎ!」「一番ヤバい」「サイコパス」などの声があがっていた。

木村文乃×ママ同士のバトルものといえば『マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜』を思い出す。あの作品では木村演じる希子が権力に屈せず、まっすぐな態度に周りのママたちも変えられていったが、本作では「悪い・怖い木村文乃」も楽しめるのかもしれない。

一方、遥人と家政婦との間に子どもができていたことが発覚、なぜかお世話になったはずの遥人が九条を刺すという、衝撃の展開で2話は終了した。香織の事件が起こる前は圧倒的に力を持つ紗英、思うところありつつも紗英には勝てない杏子、紗英の子分的なポジションの美咲という、力関係が決まっているように見えた3人。九条や泉の登場で、彼女たちの関係がどう変わっていくのか、どんなバトルが繰り広げられるのか。今後の展開が楽しみでならない。


テレビ朝日系 『スカイキャッスル』 毎週木曜よる9時

ライター:ぐみ
熱量高めなエンタメライター・編集者。
ドラマ・映画・アイドル・アニメなどのコラムやレビュー・インタビューや書籍の執筆・編集も手がける。
コンテンツ編集(人気少女漫画や芸能人の公式コンテンツ制作のほか、広告制作、メディアの編集・立ち上げなど)を経て現在フリー。
音楽とアイドルと物語とかき氷が好き。X(旧Twitter):@gumililium