皆さんは実生活の中で算数が役に立つと感じたことはありますか?
足し算や掛け算は使う場面があるかもしれませんが、割り算はあまり役立つイメージはないかもしれません。
実は、割り算は値引き後の価格を求めたり、料理レシピの割合を計算したりと実生活で役立つことも多くありますがいざ割り算を解くというときに割り切れない計算が出てくるとやる気をなくしてしまいますよね。
今回はそんな問題に挑戦して解き方を復習しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
10÷6
割り切れない計算を用意しています。
解説
この問題の答えは「1.666・・・(6が続く)」です。このように無限に同じ数が続く小数を循環小数といいましたね。早速この循環小数をどうやって求めるのか、筆算で計算してみましょう。
まずは、10÷6を筆算の形に表し商を求めます。10の中に6は一回しか入れないので(二回入れると溢れてしまう)商の整数部分は1であることが分かります。
次に小数点を二つ打ちます。一つ目は割られる数の10を10.0と捉えるため、二つ目は一つ目の点から真上の商の部分です。この小数点を打つ過程が最も重要ですので、忘れないようにしてください。
この小数点を打ち、10.0と表すことで4の横に0を降ろして40÷6という計算が見えますね。九九の6の段を思い出していくと、6あまり4であることが分かるので商の部分には6を書きます。さらに40の下には6×6=36を書き、さらに40-36=4まで求めましょう。
この計算を繰り返していって小数点以下の数を求めていくのですが、先ほどは40÷6に対して6あまり4という答えを出しました。今回はというと、実は4が降りてきているので全く同じ計算になるという予想がつきますね。
つまり、これ以上何回計算を繰り返しても商の部分には6が、あまりは4が出続けるということです。
なので、答えの部分は1.666・・・と6が続くことになります。
もしもこれを四捨五入してどこかで区切るとすると、1.67や1.667といった具合になりますので概数で求めなさい、という問題のときはぜひ活用してください。
まとめ
割り切れない計算は難しい計算のように感じますが、予想を立てることで計算量を減らすことが出来ます。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
割り算の問題にもう一問挑戦!