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意外と解けない大人が多いかも?!「時速3kmで10分歩いた」→何m進む?

  • 2024.7.22
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皆さんは速さの問題に挑戦するとき、どんなところがを難しく感じていましたか?

多くの人は、覚えないといけない公式の数がネックになっていたのではないでしょうか。

しかし、実のところ大人が戸惑ってしまうのは「単位の変換」なのです。

速さの問題では、時間・分・秒に加え、kmやmなど扱う単位が豊富なので、その変換を自在にできるかどうかが問題を解くための鍵になります。ぜひ挑戦してみましょう。

問題

次の問題に答えなさい。
時速3kmで10分歩いたら何m進むでしょうか。

時間と距離の二種類の単位を変換しなければいけません。

解説

この問題の答えは「500m」です。

速さの問題ですから、以下の公式を使いますので確認しておきましょう。

<距離・速さ・時間の公式>
・距離=速さ×時間
・速さ=距離÷時間
・時間=距離÷速さ

この公式より、距離を求める公式を使うと

3×10=30となり、30mという計算ができますが実はこれは間違いです。

なぜなら、これらの公式は単位が揃っていないと使うことができないからです。

例えば、今回の問題のように時速と分があったら「時速と時間」、もしくは「分速と分」に揃える必要があります。

揃え方を復習していきましょう。

<時速→分速への変換方法>
時速の値を60で割る。

※逆に分速→時速へ変換するときは、分速の値に60を掛ける。
<時間→分への変換方法>
時間に60を掛ける。

※逆に分→時間へ変換するときは、分の値を60で割る。

これらを使って問題に取り組んでみましょう。

時速と時間を揃えて計算してみます。

まずは10分を時間に変換します。
10÷60=1/6時間

次に、距離を求める公式に当てはめて計算します。
距離=3×1/6=1/2

1/2という数が出てきたのでこれを答えとしたいところですが、よく見直してみると時速の単位がkmなのに対して、問われているのはmなのでさらに変換しなくてはいけません。

<km→mへの変換方法>
kmに1000を掛ける。
※逆にm→kmのときは、mの値を1000で割る。

1km=1000mなので、時間と違い1000を掛けたり割ったりします。

さて、1/2kmなので1000を掛けてmに直します。

1/2×1000=500

よって500mという答えを出すことができました。

まとめ

今回は時速と時間に揃えて計算しましたが、分速と分に揃えて計算するのもいい練習になるのでオススメですよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


 文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。

監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム

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「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。


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