大人が意外と間違えやすい算数「9Lのジュースを6人で等しく分ける」→1人何mL？

液体のかさを測る単位には、LやmLなどがあります。

牛乳やジュースのパック、ペットボトルにもよく見かけるおなじみの単位ですね。

しかし、いくら見慣れているとはいえ、単位換算しようとすると頭がフリーズしてしまうことはないでしょうか。

今回はL、mLの単位換算の問題に挑戦して、頭を解きほぐしてみましょう。

問題

次の問題に答えて下さい。
9Lのジュースを6人で等しく分けると、1人何mLになりますか？

正解は、「1500mL」です。

9Lを6人で分けるのだから「9÷6」の式を立てたものの、そこからどうしたらよいのか分からなくなってしまったという人はいないでしょうか。

次の「ポイント」で求め方を確認してみましょう。

この問題のポイントは、1L=1000mLという関係です。

mは千分の一を表す接頭語ですので、mLはLの千分の一を意味します。

mgはgの千分の一、mmはmの千分の一など、他の単位換算でも使えるので、mの意味を知っておくと便利ですよ。

今回の問題で求められている答えの単位はmLなので、まずは9LをmLに直してみましょう。

1L=1000mLですので、9L＝9000mLですね。

この9000mLを6人で分けるので、式は次のようになります。

9000÷6=1500(mL)

答えは1500mLです。

9Lを6人に分けるので、先に9÷6と式を立てて求めることもできます

9÷6=1.5(L)

単位はLなので、mLに単位換算します。

1L＝1000mLという関係から、1.5LをmLに直すにはどうすればよいか考えてみましょう。

1L=1000mL、つまりLはmLの1000倍だということです。

よって、LをmLに直すには、1000倍すればよいのです。

1.5×1000=1500(mL)

この方法でも1500mLの答えが出せました。

ただし、割り算の答えが小数になるのが面倒、LをmLに直す換算が分かりにくいと感じるかもしれません。

今回は、先に単位換算をしてから割り算をする方が、計算も単位換算も簡単に済ませられますよ。

今回の問題は、LをうまくmLの単位に直せるかどうかが大きなポイントでした。

「mという接頭語の意味は千分の一」と覚えておくと、他の単位にも応用が利くのでおすすめです。

単位換算は、大人でもときに戸惑ってしまう問題ですが、たくさん解くうちにコツが見えてきますよ。

今回の問題が理解できた人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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