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意外と答えられない「持ち帰りで1296円(税込)」→店内飲食のときは?

  • 2024.8.5
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日常生活でよく使う計算の一つが「買い物のときの計算」です。

算数の問題では「消費税は考えない」となっていることがありますが、現実では考慮しなければなりません。

さらに数年前に軽減税率が導入されたことにより、同じ商品でも消費税が違うということあります。

今回はそうのような問題に挑戦してみましょう!

問題

あるお店で、商品を持ち帰りで購入すると代金が税込1296円でした。
同じ商品を店内飲食にすると、代金は税込でいくらになるでしょうか。

店内飲食のとき→消費税は10%
持ち帰りのとき→消費税は8%

店内飲食と持ち帰りでは消費税が異なります。

正しく計算ができるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「1320円」です。

どのように考えるのか順に解説をしています。

税抜価格を求める

「1296円」というのは持ち帰りをしたときの税込価格です。

まずは税抜価格を求めましょう。

8%の消費税を含んだ金額が「1296円」なので、元の金額と比べると108%(1.08倍)の金額にということになります。

税込価格=元の金額(100%)+消費税(8%)
(元の金額)×1.08 = 1296
よって、
(元の金額)= 1296÷1.08=1200

税抜価格が「1200円」ということが分かりました。

店内飲食のときの税込価格を求める

税抜価格が「1200円」ということが分かったので、持ち帰りのときの消費税(10%)で税込価格を求ましょう。

税込価格=元の金額(100%)+消費税(10%)

よって、税込価格は元の金額と比べると110%(1.1倍)の金額になります。

(税込価格)= 1200×1.1=1320

以上より、今回の問題の答えは「1320円」となります。

誤答例

よくある誤答例は次のように考えることです。

消費税が8%から10%になるので、2%分高くなる。
よって、
1296円×1.02 = 1321.92円

上記の計算は、安くなる2%分を「税込価格1296円」に対して考えてしまっています。

しかし、消費税は税抜価格に対してかかるものなので、「1200円に対する2%」を考えなければいけません。

割合の問題は、何を基準に考えているかに注意しましょう。

まとめ

「お店の人が計算してくれるから」と考えていると、万が一間違いがあったとしても気がつきません。

そんなことにならないように、計算方法はしっかり確認しましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


消費税の計算にもう一問挑戦!

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