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意外と即答できない大人が多い?!「店内飲食で税込605円」→持ち帰りのときは?

  • 2024.7.30
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買い物をするときは、消費税を含めた金額を払わなければいけません。

「10%の消費税」は比較的計算しやすいのですが、消費税の税率の8%から10%への引き上げと同時に、「軽減税率」という仕組みが導入されています。

例えば、店内で飲食をすると10%の消費税ですが、持ち帰りにすると8%の消費税となります。

金額が安くなるのはうれしいことですが、正しい計算ができるでしょうか。

問題

あるお店で、店内で飲食をすると代金が税込605円でした。
同じ商品を持ち帰りにすると、代金は税込でいくらになるでしょうか。
店内飲食のとき→消費税は10%
持ち帰りのとき→消費税は8%

実生活に即した問題ですね。

実際のお店ではレジで計算してもらえるかもしれませんが、自分自身でも計算ができないと、万が一間違いがあったときに気づくことができません。

正しく計算できるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは、「594円」です。

どのように考えるのか順に解説をしています。

税抜価格を求める

「605円」というのは店内飲食をしたときの税込価格です。

まずは税抜価格を求めましょう。

10%の消費税を含んだ金額が「605円」です。

つまり、元の金額と比べると110%(1.1倍)の金額になっています。

税込価格=元の金額(100%)+消費税(10%)
(元の金額)×1.1 = 605
よって、
(元の金額)=605÷1.1=550

 税抜価格が「550円」ということが分かりました。

持ち帰りのときの税込価格を求める

税抜価格が「550円」ということが分かったので、持ち帰りのときの消費税8%で税込価格を求ましょう。

税込価格=元の金額(100%)+消費税(8%)

よって、税込価格は元の金額と比べると108%(1.08倍)の金額になります。

(税込価格)= 550×1.08=594

以上より、今回の問題の答えは「594円」となります。

誤答例

よくある誤答例は、次のように考えることです。

消費税が10%から8%になるので、2%分安くなる。
よって、605×0.98 = 592.9

上記の計算は、安くなる2%分を「税込価格605円」に対して考えてしまっています。

しかし、消費税は税抜価格に対してかかるものなので、「550円に対する2%」を考えなければいけません。

割合の問題は、何を基準に考えているかに注意する必要があります。

まとめ

今回は、実生活でも必要となる計算知識について解説をしました。

「お店の人が計算してくれるから」と思わず、自分でも正しく計算できるようになりましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム

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「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。


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