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意外と正解者が少ない問題かも?!「秒速15m」→時速は何km?

  • 2024.7.13
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秒速、分速、時速はどれも速さを表す単位です。

算数・数学の問題では、これらの単位を適切に変換して計算しなければいけません。

今回は、「速さの単位変換」の問題に挑戦し、正しい理解ができているか確認をしましょう。

問題

秒速15mは、時速何kmですか。

秒速から時速へ変換する問題です。

まずは、自分自身で正しい答えが出せるかどうか、挑戦をしてみましょう。

解説

今回の問題の答えは、「時速54km」です。

速さの単位変換は、いくつかの解法がありますが、ここでは一瞬で計算をする方法を紹介します。

それは次のようなものです。

「秒速◯m」を「時速△km」に変換するには、「◯×3.6」の計算をすればよい。

今回の問題では、「秒速15m」を変換します。

よって
15×3.6=54
となり、「時速54km」を求めることができました。

「×3.6」の計算だけで、一瞬で答えを出すことができますね。

計算が成り立つ理由

「×3.6」の計算で、「秒速◯m」から「時速△km」への変換が簡単にできます。

しかし、この「3.6」という数字はどこから来たんだ?と思った方もいるのではないでしょうか。

なぜこの計算が成り立つのかを考えてみましょう。

ここで必要になる知識は以下のものだけです。

1時間=3600秒
(1時間=60分、1分=60秒なので、60×60=3600)
1km=1000m

さて、「秒速◯m」というのは「1秒間で◯m進む速さ」という意味です。

この速さで、1時間(3600秒)でどれだけ進むのかを考えます。

「秒速◯m」の速さで、3600秒で進む距離は、
◯×3600m
と計算することができます。

これは単位が「m(メートル)」なので「km(キロメートル)」に直します。

◯×3600m
=◯×3600÷1000km
=◯×3.6km

つまり、1時間で「◯×3.6km」の距離を進むということになります。

以上より「×3.6」の計算が出てきました。

まとめ

「×3.6」という計算を覚えておけば、「秒速◯m」から「時速△km」への変換が簡単にできるはずです。

速さの考え方は、日常生活でも活用できる場面が多くあるので、使いこなせるように練習するとよいでしょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)

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和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事

2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。


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