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簡単に解ける方法を知ってる?!「時速40km → 45分間で進む距離は?」

  • 2024.7.12
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「速さ」に関する算数の問題は、解法がいくつかあります。

試験では、そのうち一つの解法を用いて正しい答えが出せれば良いのですが、より深い理解をするためには、さまざまな解き方を知っている方が良いですね。

今回は、複数の解法がある問題に挑戦してみましょう!

問題

時速40kmの速さで車が走っています。
この車が45分で進む距離を求めなさい。

解法はいくつかあります。

まずは正しい答えを出せるかどうか、自分自身で解いてみましょう。

解説

今回の問題の答えは「30km」です。

ここでは以下の二つの解法を紹介します。

【解法1】時速を分速に変換して計算
【解法2】45分の1時間に対する割合から計算

【解法1】時速を分速に変換して計算

「45分間で進む距離」を求める問題なので、「分速」を求めましょう。

まず「時速40km」は、1時間で40kmを進む速さです。

1時間=60分を用いて、次のように言い換えることが可能です。

時速40km
→1時間で40km進む
→60分で40km進む

これを1分あたりで進む距離に直します。

つまり、

40÷60
=40/60
=2/3
(割り切れないので、分数で表します)

よって、分速2/3kmとなります。1分で、2/3kmを進む速さです。

この速さで45分間走るので、進んだ距離は

(2/3)×45=30

したがって、「30km」が答えとなります。

【解法2】45分の1時間に対する割合から計算

同じ問題を別の方法で解きましょう。

「時速40km」は、1時間で40km進む速さです。

もし、車が走っている時間が半分であれば、進む距離も半分になります。

このような「時間の割合」から考えることも可能です。

45分は「1時間の3/4」です。
(1時間を4等分すれば15分。これが三つ分で45分)

よって「時速40kmで45分走る」のは、「"40kmの3/4の量"を走る」ということになります。

40×(3/4)=30km

したがって、先ほどと同じ「30km」という答えになりました。

まとめ

今回は二つの解き方を紹介しました。

どちらの解き方も正しく計算を進めれば、もちろん同じ答えになります。

一つの問題でも、複数の解き方があるというのが、算数・数学の面白さですね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)

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和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事

2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。


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