部屋の掃除をする際、物の「要る・要らない」の判断軸がわからず、掃除が捗らないことがありますよね。そこで今回は物を増やさないコツや、物を手放すタイミングについてミニマリストの本多めぐさんに伺いました!
部屋掃除のモチベーションを維持するための秘訣もご紹介するので、「片付けのやる気が出ないな」という方もぜひ参考にしてみてください!
1. 「捨てる」「売る」で物を増やさない仕組みを作る
物を増やさないコツは、なるべくすぐに処理すること。
部屋に溜まりがちな郵便物や紙類など、不要な場合はすぐにゴミ箱に入れます。ほかにも、商品を買ったときに付いているタグや包装紙、レシートは早めに処分しましょう。商品だけをリビングに仮置きしておき、そこから使う場所に持っていくと部屋が散らからずに済みますよ。
また「不用品はそもそも貰わない」というのも意識したいですね。タオルやクリアファイルなど、あると便利な物はついつい貰ったり買ったりしてしまいますが、必要な量以上は持たないようにしましょう。
また「捨てる」以外に「物を売る」という考え方もあります。私は本をよく買いますが、読まなくなったらフリマサイトですぐ売って循環させます。本を減らしたら収納スペースが空くので「次は小さい本棚にしようかな」というように、家具もコンパクトにできます。
私は『#一日一捨』と名前をつけ、毎日1つずつ不要になった物を捨てています。捨てることをルーティン化するというのも一つのポイントかも知れません。
【今日手放した物】イマイチ似合わない帽子。
— 本多めぐ@ミニマリスト/占い師 (@megukatuma) June 17, 2024
2年前いに購入。しっくりこなくて結局あまり使っていませんでした。
今回、気に入った帽子を見つけたためめ「1in1out」といことで、こちらは手放します。上手に使えなくてごめんね<(_ _)>
#一日一捨 pic.twitter.com/b3J3j6vewN
2. 再度手に入る物や役割がなくなった物は手放す
ただ、「断捨離をしたいのに、物がなかなか捨てられない!」と迷うこともありますよね。
私は、もう一度手に入る物は手放していいと思っています。絶版本など二度と手に入らない物は躊躇しますが、それ以外はフリマサイトからでも探せるので、そのような判断軸で好きな物も断捨離していきました。
ほかにも、大型の家具や家電は「役割がなくなった」と思ったときが捨てるタイミング。
私の場合、「食器棚の上半分はもう使っていない」という段階で役割がなくなったので捨てる判断をしました。特に大きくて捨てるのが大変なものほど、少しでも若いうちに手放すと将来が楽。捨てるのにお金がかかる場合もあるので、いらなくなったタイミングですぐ処理できるとよいですね。
しかし好きな物を手放すのは勇気が必要なこと。
昭和で“もったいないオバケ”が出ると言われて育った私たちが、考えを変えるのはなかなか大変。5年、10年と焦らずに時間をかけて思考を変えていくのがよいかと思います。断捨離を進めていくうちに以前は捨てられなかった物も捨てられるようになるので、部屋の片付けは「継続は力なり」だと思っています。
3. 「無理をしない」「少しずつ」で片付けのモチベーションを維持する
モチベーションを維持するには、YouTubeのような動画サイトで他人の片付けの様子を見るといいと思います。片付けのプロの動画を見て参考にするのもよし、自分と同じくらい片付いていない人の動画で、どんな物を捨てていくのかを見るのも参考になると思います。
部屋の様子をSNSで公開すると決めると、日々何か整理できるものはないかと意識が向くので、SNSを活用してみるのもおすすめです。
しかし、50代は疲れやすいので頑張らないことも大切。ムラはあって当然と思ってその日は止めるのもありです。「今日は情報収集して終わり!」と決めて、実践は翌日以降にするのもOK。またクリップ一個、ペン一本でも捨てた自分をほめて、少しずつモチベーションを上げる。全てはチリツモです。
そもそもなのですが、目標にするのは物がない部屋ではなく「過ごしやすい部屋」でよいのではないかと考えています。
雑誌やSNSに出てくる美しい部屋を目指すと大変で、実は使いにくい場合もあるかもしれません。ちょっと雑多でいいので「家族が困らず、探し物が無い部屋」で充分なのではないでしょうか。目標を下げることも、モチベーションが上がり挫折しにくくなるコツと考えています。
部屋の掃除をする際は、無理なく続けやすいペースが大切。「一気に全部ピカピカにしよう!」とせずに、ハードルを下げてモチベーションを維持していきましょう!
監修者:本多めぐ(@megukatuma)
北海道在住の50代ミニマリスト主婦。節約、捨て活、合理的でお金のかからない暮らしについてブログやXで発信中。占い師としても活動している。