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50代から考えたい『人間関係の断捨離』 失敗しない方法をミニマリストに聞いてみた

  • 2024.8.10
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

人間関係はとにかく気をつかうもの。年齢を重ねてきた自分の心と体を疲れさせないために、人間関係も“整理”する必要があるのかもしれません。

そこで意識したいのが、50代から「人間関係の断捨離」。一体どのようなメリットがあるのでしょうか?ミニマリストの本多めぐさんに、実践する上でのポイントと共に伺ったのでご紹介します!

そもそも「人間関係の断捨離」とは?なぜ50代から必要?

「人間関係の断捨離」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、「整理整頓」することだと思っています。人との繋がりも、物と同様で際限なく持てるわけではありません。人によって限度があり、年代や環境によって変化するから、見直しが必要です。

若いころは時間も体力もたくさんありました。多くの人と触れ合う中でさまざまな性格や価値観を知り、人との付き合い方を学んだことでしょう。考え方が真逆の人と出会っても、それすら貴重な学び。その経験を通して、自分はどういった人と付き合うのが心地よいのか、逆にどういう人だと合わないのかもわかってきます

しかし、50代以降は体力が衰え、どこかに不調を抱えるなど、メンテナンスの時間が必要です。若いときのように多くの人と関わる余力がなくなってくるという人も多いはず

私の場合は40代後半から老眼が始まり、SNSを見るのも辛くなり、スマホで連絡するのが億劫になりました。人に会いたくても、体調が悪い日があったり、親の介護や家の用事などがあったりで、外出する余裕が少ないのが現実です。

そこで、人間関係の見直しを試したところ、このようなメリットがありました。

メリット1. 気の合う人とだけ付き合うことで充実した時間を過ごせる

私は、40代後半から本当に好きな人とだけ充実した時間を楽しみたいと思うようになりました。

年齢を重ねると、若いころからの経験によって、自分と相性の良い人がわかってきます。気の合う人だけに関係を絞れば、一緒に過ごす時間は心地よいものになるはず。会うと何だかモヤモヤしたり、気をつかって話さなければいけないようなタイプの人とは距離を置くことで心が穏やかになり、ストレスが減ります

メリット2. 多くの人と関わらないことで時間や心のゆとりが手に入る

日常的にSNSをチェックしたり連絡を取ったり、たまに会ってお茶やランチをしたり、人間関係を維持するには時間と手間がかかるもの。

それを手放すことで、連絡の手間や行きたくない集まりの参加が減り、時間の余裕が出てきます。気の合わない人と会わないことでストレスが減った上に、時間にも余裕を持てるようになる。これもまたメリットは大きいのではないでしょうか。

メリット3. 本当に自分の好きなことをする時間が持てる

付き合いを厳選した結果、自分の時間ができたら、好きな仕事や趣味など“心が喜ぶ”ことに当てると良いでしょう。

人生の折り返し地点をすぎたら、好きじゃないことをしている時間はもったいないですよね。50歳にもなると人生経験が増え、自分の得意、不得意がよくわかるはず。自分らしく快適な日常をクリエイトできるのは自分だけ。だから、自分が本当に好きな時間の過ごし方を追求してみませんか?

“距離を置くべき相手”の見極め方

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

一緒に過ごしていて気をつかう人。本音で話せず、考え方が違いすぎていて話が合わない人。行動ペースが合わない人。要するに、気が合わない人いい人だけど頻繁に会うと疲れる…というタイプも同様です。

次にネット上の交流ですが、やはり違和感を抱く人とは距離を置きましょう。SNSだけの付き合いなら簡単です。フォローを止めるとか、相手の投稿が見えないように設定するだけで、角を立てることなく繋がりを解消できます

若いときは考え方の違う人と話すことで刺激をもらったり、どんな人にも対応できるようになるステップが必要でした。しかし、それが終わったら、もう苦手な人とは距離を置き、必要以上に気をつかって消耗するのは止めましょう。

人間関係を上手く断捨離する方法

日常を振り返って、苦手な人と無理して付き合っていないかを思い出します。苦手とまではいかなくても、「この人と会うとちょっとモヤモヤする」など、引っかかりがある人も思い出してみてください。

もしその人から誘いが来たら、「実家の手伝いが忙しい」などとやんわり断ります。何度も誘ってくるなら、そのたびに角が立たない言い訳を考えて断ります。そのうち誘ってこなくなり、こちらから声をかけなければ自然消滅するでしょう。

また、グループでも、「惰性で顔を出している」「習い事の帰りにカフェに誘われる出費が痛い」など、マイナスポイントがあれば要確認。昔は楽しかったけれど、今の自分には会わなくなったということもあるので、「今の私が心地よく過ごせるか」を基準にグループを整理してみましょう

グループに対しては、「切る」ではなく「しばらく休む」という伝え方がおすすめ。仕事や家庭の事情など何とか理由を伝えて離れます。「あなたたちとは縁を切ります」ではなく「今はいったんお付き合いを休む」という伝え方をすると、もしそのグループに再度入りたくなったら戻れますから。下手に敵を作ることもありませんしね。

私は、一度会って気が合わないと感じたら、次に会うのは半年後など「期間を空ける」ようにしています。一度きりでは、たまたまお互いの波長が合わなかっただけかもしれません。少し間を空けて会い、それでもピンとこなければ、自分からお誘いはしないようにします。

人間関係の断捨離で失敗しないために

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

極端に「断捨離する」というより「今は距離を置く」と考えるのがおすすめです。明らかに縁を切ると2度と会えなくなってしまいますし、悪い評判が立つかもしれません。

繋がりを切ると伝えるのは覚悟が必要ですが、「会う間隔を空ける」のであれば、自然で角が立たないから良い方法だと思います。数か月に1度会っていたのを年に1回にする。SNSでたびたび連絡をくれる人には週に1度だけ返事をする、とか。

自分も相手も変わっていくものです。今の私がそうですが、介護が始まって家のことで忙しく、友人と会う時間が作りにくい状況です。そういう時期は無理に合わなくても良いと思っているし、それを理解してくれない友人なら関係性を見直すべきではないでしょうか。

人間関係の断捨離をすることでの気持ちの変化は、明らかなストレス軽減!誰かの顔色をうかがうようなシーンを減らし、自分が疲れすぎないようにしましょう。



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出典元:本多めぐさん

監修者:本多めぐ(@megukatuma

北海道在住の50代ミニマリスト主婦。節約、捨て活、合理的でお金のかからない暮らしについてブログやXで発信中。占い師としても活動している。