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「このシーンしか記憶ない」「狂ってる」小雪の怪演にSNSも仰天『スカイキャッスル』謎の受験コーディネーターの高笑い

  • 2024.8.29

高級住宅街に住む妻たちのドロドロのバトルが話題を呼んでいる「スカイキャッスル」。すでに5話まで放送されたが、回を重ねても衰えないバトルの切れ味と、新たに生まれる謎とバトルに視聴者の注目は集まっている。本記事では視聴者の反響が多かったシーンなどを中心に、この作品の魅力を掘り下げたい。

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(C)SANKEI

瑠璃(新井美羽)のライバル・未久(田牧そら)の正体にネット騒然

ドロドロバトルは大人たちだけでなく、子どもたちの間でも繰り広げられる。浅見紗英(松下奈緒)の娘・瑠璃の同級生の未久は、瑠璃にとって気に食わない存在だった。ともに成績上位を争っているだけでなく、瑠璃が思いをよせる南沢泉(木村文乃)の息子・青葉(坂元愛登)と仲が良いからだ。スカイキャッスルの住民たちと違い、アパートで質素に暮らし、青葉と同じく独学で勉強している。シングルマザーの母親・希美(映見くらら)は重い病気で帝都病院に入院しており、入院費に苦悩している様子。姉ばかり気に掛ける紗英に悩み、万引きしそうになったところを泉に止められた瑠璃の妹・真珠(白山乃愛)と仲良くなり、南沢家で勉強を教えることに。

そんな瑠璃と未久とのライバル関係を受験に利用しようと九条(小雪)は提案。はじめは戸惑った紗英だったが、母親の入院費のために同級生の親からお金をもらっていたことをネタに未久を脅し、生徒会長への立候補を辞退させる。ほどなく希美の容体は悪化し、帰らぬ人に。希美もスカイキャッスルの絵本を持っており、遺品を整理していた未久は絵本に挟まれたツーショット写真に気づく。母の隣に写っていた人……おそらく未久の父親は、紗英の夫であり瑠璃たちの父親である英世(田辺誠一)だったのだ。つまり、瑠璃と未久(と真珠)は異母姉妹である可能性が高いことになる。

そしてなんと、泉の提案で未久は浅見家に住み、生活費は南沢家が持つことに。はじめは難色を示した紗英や瑠璃だったが、九条の勧めや青葉と未久が一緒に住むのを阻止したい思いから賛成した。自分の父親が誰なのかわかった未久も思うところがあるようでハラハラする。

SNSでも「異母姉妹はエグい」「一緒に住むのはやばい」と驚きの声が挙がったほか、「瑠璃と未久が仲悪いのを知ってるのに、2人が一緒に住むことになったのを喜ぶ青葉怖い」と疑問視する意見も。さらに「実は瑠璃と未久、生まれた直後に入れ替えられていて未久が紗英の子どもなのでは?」という大胆な予想をする人もあった。

暴露される紗英の真実

泉に小説の執筆をどうしても辞めさせたい紗英は、スカイキャッスルの住民たちを味方につけ、住民集会を開く。多数で気に入らない人に攻撃しようとする紗英たちのやり方にはモヤモヤしてしまうが、そんな中、周りに流されず泉に助け舟を出す杏子(比嘉愛未)が救いだった。他の人たちが戦いを深める中、夫である亘(鈴木浩介)や紗英にも自分の意見を言えるようになった彼女は、ある意味いちばん成長しているのかもしれない。

追い詰められ、感情的になった泉は「施設で過ごしたあなたがいちばんよくわかってるでしょう!?」と紗英の秘密を住民たちの前で暴露してしまう。言われた瞬間のフリーズする紗英の姿が印象的だった。住民たちは困惑し、泉も自分の言ってしまったことに気づきハッとするが、紗英は「もういいわ」と認め、さらには自ら父親が犯罪者であることまで言おうとして英世に止められる。

このシーンには紗英に同情し、泉の行動に「感情的になっていたとはいえ、人の秘密を大勢の前でバラすのは最低」「タチが悪い」と避難する声が多かった。これまでの紗英の、自分や家族のためなら人を蹴落とすことも厭わない行動の数々は確かにひどかったが、施設育ちなことは本人の非ではないし、努力して積み上げてきたものもあったはず。瑠璃に非難され、一人で泣くシーンはさすがに気の毒だった。

これまでも泉は何度か紗英の秘密を暴露しており、「わざとなの?」「サイコパスでは」と物議をかもしていたが、今回自分の失言にハッとし、紗英に謝ろうとしているところから、本当に悪気なしで言ったことがわかる。悪気があって言うのもよろしくないが、無意識だからこそ“タチが悪い”とも言えるのではないだろうか。2話で紗英が「あなたみたいな偽善者が一番嫌い」と言ってしまったのも今となっては理解できる気がする。

住人たちの態度の変わりようもひどい。これまで紗英の子分のようについてまわっていた美咲は「10年以上騙してたのね!」と非難し、他の住人たちも無視してヒソヒソ話。唯一杏子だけが話しかけてきてくれたが、「私を庇ってるつもり? 大きなお世話よ」と跳ね除ける様子には強さを感じた。

怖かった九条の“大爆笑”シーン

一方、紗英の秘密が暴露されたと知った九条の反応がすごかった。はじめは口に手を当てて軽く失笑したかと思いきや、低い声で机をバンバン叩いて大笑い。SNSでも「怖い」「怪演がすごい」「狂ってるよう」「イカれてる」「もうこのシーンしか記憶にない」「豹変しすぎて混乱する」など、視聴者の注目を集めた。決して紗英の味方ではないだろうけど、ここまで笑うのには何か事情があるのだろうか。単に受験コーディネーターとして関わっているだけで、ここまでの気持ちを持つとは考えにくい。紗英やその家族、もしくはスカイキャッスルと因縁でもあるのだろうか。

パワーバランスに変化があった第5話。ハラハラしっぱなしではあるが、毎話本当に面白い。次回予告では、未久が英世の娘だと紗英が知るシーンもあり、さらに波乱の展開となりそうだ。


テレビ朝日系 『スカイキャッスル』 毎週木曜よる9時

ライター:ぐみ
熱量高めなエンタメライター・編集者。
ドラマ・映画・アイドル・アニメなどのコラムやレビュー・インタビューや書籍の執筆・編集も手がける。
コンテンツ編集(人気少女漫画や芸能人の公式コンテンツ制作のほか、広告制作、メディアの編集・立ち上げなど)を経て現在フリー。
音楽とアイドルと物語とかき氷が好き。X(旧Twitter):@gumililium