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大人が意外と忘れている数学「2.4+1.2÷(−0.3)」→正しく解ける?

  • 2024.6.25
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皆さんは小数の計算が得意でしたか?

今回は、小数の計算の中でも特にややこしくなりがちな割り算に挑戦します。

小数点の処理が分からずに、正しい答えの10倍や1/10倍の答えを出してしまうというミスがよくあります。

そうならないための方法も紹介しますので、一緒に復習してみましょう。

問題

次の計算をしなさい
2.4+1.2÷(−0.3)

小数の割り算を正しく計算できるかどうかが重要なポイントです。

解説

この問題の答えは「−1.6」です。

丁寧に計算を進めていきましょう。

まずは計算の順番について確認しておきましょう。足し算と割り算が混ざっている問題では、以下の順番で計算していきます。

計算の順番
1.割り算(掛け算もあったら掛け算も)の計算
2.足し算(引き算もあったら引き算も)の計算

このルールに従い、1.2÷(−0.3)から計算していきましょう。

ここで、小数点の間違いをなくすために一工夫を加えます。

小数の割り算でミスを減らす方法
1.割る数・割られる数のどちらともに整数になるまで10を繰り返し掛ける
2.整数だけの割り算になったところで、普通の割り算のように計算する
※小数の計算の中でも割り算にだけ使える方法なので、注意が必要

この手順で計算してみましょう。

1.2÷(−0.3)
=(1.2×10)÷(−0.3)×10
=12÷(−3)
=−4

と小数点でミスをすることなく計算することができました。

一番の難関を突破できたので、残りの計算も進めていきましょう。

2.4+1.2÷(−0.3)
=2.4−4
=−1.6

これで計算が完了しました。

よく間違えてしまうのは、1.2÷(−0.3)=−0.4と、小数点の処理の仕方を間違えてしまうパターンです。

すると計算結果が、

2.4+1.2÷(−0.3)
=2.4−0.4
=2

とスッキリしたものになるため、正解したようなつもりになってしまうので要注意です。

まとめ

小数点が絡んだ間違いは非常に多くあります。しかし、少しの工夫でミスをする可能性が減りますよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。  


文・編集:うおうお  数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。

監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム

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「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。


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