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大人が意外と忘れている算数「1.2+5.6÷0.8」→正しく計算できる?

  • 2024.6.13
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普段電卓で計算していると、計算のルールを忘れてしまうことはありませんか?

自分で計算するときに間違えないように注意が必要です。

今回は「小数の四則演算」に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
1.2+5.6÷0.8

小数点をどのように扱うかという点に注意が必要です。

四則演算の計算法則にも注意してください。

解説

今回の問題の答えは「8.2」です。

途中の計算は次のようになります。

1.2+5.6÷0.8
=1.2+7
=8.2

この問題で注意すべき点は以下の三つです。

・計算の順序
・小数を含んだ割り算の計算
・小数を含んだ足し算の計算

順に確認していきましょう。

計算の順序

四則演算の混ざった計算では、次の順で計算しなければいけません。

(1)カッコ内の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算

今回の問題ではカッコがないので、まずは割り算から計算します。

この問題では、「5.6÷0.8」の部分を先に計算、その後に足し算という順番になります。

左から順に計算するのは間違いです。

小数を含んだ割り算の計算

まず始めに計算するのは「5.6÷0.8」の割り算です。

小数を含んだ割り算では、計算ミスを減らす工夫として次のような性質を利用します。

割る数・割られる数に同じ数を掛けても、計算結果は変わらない

今回の問題では、割る数・割られる数のそれぞれに10を掛けましょう。

10を掛けることで、小数を消して計算することができます。

5.6÷0.8
=56÷8

つまり、上記のように計算が可能になります。

56÷8=7なので、5.6÷0.8=7です。

5.6÷0.8=0.7と小数点の位置を間違えないように注意しましょう。

小数を含んだ足し算の計算

割り算の計算をしたことで、元の式は「1.2+7」となりました。

小数を含んだ足し算の計算では、小数点を揃えて計算をしましょう。

「7」には小数点がありませんが、「7.0」と考えることができます。

1.2+7.0=8.2

この小数点を意識せずに、右揃えをして計算すると間違いです。

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まとめ

今回の問題では、「計算の順序」「小数を含んだ割り算」「小数を含んだ足し算」と注意すべき点が多くありました。

それぞれの計算の性質や規則を正しく利用しましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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