スマートフォンには電卓機能があるため、ちょっとした計算でもつい電卓を使ってしまいます。
しかし、電卓に頼りすぎると計算のルールを忘れてしまうことがあります。
今回は、四則演算が混ざった問題に挑戦しながら、計算のルールを思い出して計算力を確認してみましょう!
問題
次の計算をしなさい。
7-8×3÷4+3
足し算、引き算、掛け算、割り算がすべて入っている計算式です。
どの順番で計算するかがポイントです。
解説
今回の問題の答えは「4」です。
計算そのものは難しくありません。
途中の計算式は次のようになります。
7-8×3÷4+3
=7-24÷4+3
=7-6+3
=1+3
=4
このような四則演算の混ざった計算は、以下の順で計算をします。
(1)カッコの中の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算
掛け算・割り算の計算
今回の問題ではカッコはないので、掛け算・割り算を優先して計算するということになります。
掛け算・割り算の、「8×3÷4」の部分から計算をしましょう。
掛け算・割り算の優先順位は同じなので、これは前から順に計算をして
8×3÷4
=24÷4
=6
となります。
これによって、元の計算式は「7-6+3」となりました。
足し算・引き算の計算
次に、足し算・引き算を計算しましょう。
これも左から順に計算しなければいけません。
(正しい計算1)
7-6+3
=1+3
=4
足し算の方が簡単だからといって、次のように足し算から計算をすると間違いです。
(間違えた計算)
7-6+3
=7-9
=-2
別解
後ろから計算する考え方で、「6を引く」を「(-6)を足す」と考えても正しい結果が得られます。
今回の問題では、負の数(マイナス)の考え方を使います。
(正しい計算2)
7-6+3
=7+(-6)+3
=10+(-6)
=4
計算の順序を入れ替える際は、十分注意をしましょう。
まとめ
計算の工夫をするために、順序を入れ替えることも可能ですが、基本は左から順に計算をします。
計算規則を忘れていたからは、ぜひ学び直しをしてみましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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