今回は、大人でも意外と難しいと感じる図形の算数問題を取り上げます。
複数の長方形が重なった図形の面積や辺の長さを計算する問題です。
指定された長方形の辺の長さを求める方法を、順を追って考えていきましょう。
問題
(問題)
下の図のxを求めなさい。
xを一度に求めるのは難しいので、まずは求めやすい部分から順に計算していくことが重要です。
解説
この問題の答えは「x=5」です。
左側の二つの長方形の縦の長さ
12cm2÷4cm=3cm
20cm2÷5cm=4cm
右側の長方形の縦の長さ
3cm+4cm=7cm
右側の長方形の横の長さ
35cm2÷7cm=5cm
順番に求めていくことで、xの部分を求められます。
ポイント
こうした図形の問題で大切なのは、求めやすい部分から順番に計算していくことです。
今回の問題では、次の手順で順番に長さを求めています。
(1)左側の二つの長方形の縦の長さ
左上の長方形は面積が12cm2で横の長さが4cmなので、縦の長さは12cm2÷4cm=3cmと求められます。
また、左下の長方形は面積が20cm2で横の長さが5cmなので、縦の長さは20cm2÷5cm=4cmと求められます。
(2)右側の長方形の縦の長さ
右側の長方形の高さは先ほど求めた左側の二つの長方形の縦の長さを利用して考えると、3cm+4cm=7cmと求められます。
(3)右側の長方形の横の長さ
右側の長方形は面積が35cm2で縦の長さが7cmなので、横の長さは35cm2÷7cm=5cmと求められます。
まとめ
今回は、図形の面積に関する問題に挑戦しました。
図形の問題は大人の皆さんにとっても解きがいがあり、楽しく学習できるのではないでしょうか。
このサイトでは他にも算数の問題をたくさんご紹介しています。
ぜひ、他の算数問題にも挑戦してみましょう。
執筆:nika
これまでに学習塾で小学生から高校生まで算数・数学の指導を15年以上行っているライター
監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事
2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。