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「歴代最強だと思う巨人の“リリーフ投手”」ランキング!3位「角盈男」、2位「鹿取義隆」を抑えた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2024.5.21
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出典:PIXTA

投手起用は「先発」か「リリーフ」に大別できますが、役割が明確に決まっているプロ野球の場合はどちらか一方を務めることがほとんど。シーズン中に両方を兼務する投手は少なく、特にリリーフは先発よりも固定される傾向が強いといえます。

しかし、プロでリリーフとして登板している投手も大半はアマチュア時代に先発の経験があります。そのため、先発と同等のスタミナや力量を持つリリーフが存在するのも事実です。

プロ野球最多22回の日本一を誇る読売ジャイアンツも力のあるリリーフを輩出してきた球団の一つ。シーズン70試合登板をはじめ二桁登板を10年以上連続で続ける投手がおり、チームの優勝に大きく貢献してきました。

そんなタフなリリーフ投手が多いジャイアンツですが、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン100人に「歴代最強だと思う読売ジャイアンツのリリーフ投手』のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、見事トップ3にランクインした選手たちを早速ご紹介します。

【第3位】角盈男(13票)

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写真:SANKEI

1980年代にジャイアンツの必勝パターンの一翼を担った角盈男投手が第3位に入りました。

当時としては非常に珍しい左のサイドスロー。稀有な投球フォームを武器にリリーフとして大成した変則左腕のパイオニアです。

1年目から60試合に登板すると、5勝7セーブ防御率2.87の好成績を残し、いきなり新人王を獲得。しかし、翌年は「2年目のジンクス」にハマって不調に陥り、「地獄の伊東キャンプ」に招集されます。キャンプ中にそれまでの上手投げからサイドスローに投球フォームを変更しますが、これをきっかけに翌年から成績が上昇。1981年は51試合で8勝5敗20セーブ防御率1.47と高い安定感を示し、最多セーブのタイトルを獲得しました。また、同年オフには日米野球のメンバーにも選出され、メジャーの強打者から7者連続三振という快投乱麻の投球も披露しています。

サイドスロー転向後は130キロ前後まで球速を落としますが、球威は抜群。奪三振数が大幅に増え、転向後の1980年からジャイアンツ在籍最終となる1989年までは、513回を投げて実に565個の三振を奪いました。これにより「角、鹿取、サンチェ」の必勝パターンを確立。チームに必要不可欠な存在となり、423試合連続リリーフ登板という新記録(当時)も樹立しています。なお、現在は廃止されていますが、先発の火消し役の意味を持つ「ファイアマン賞」(2002年で廃止)の初代受賞者でもあります。

1981年日米野球第2戦でのメジャーリーガー相手に7連続奪三振(50歳・男性)
左投げサイドスローの変則的なフォームだが、右打者・左打者に関係なく打ち取れるため、安心して見ることができた(62歳・男性)
1978年に新人王受賞、その後1981年には最優秀救援投手のタイトルも獲得して、日本一にも貢献した方です。(49歳・男性)

【第2位】鹿取義隆(18票)

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写真:SANKEI

角盈男投手とともに一時代を築いた鹿取義隆投手が第2位にランクイン。

右のサイドスローからキレ味鋭い球を投げ込み、1年目から18年連続二桁登板のタフネスぶりが光りました。

明治大学では後にチームメイトとなる法政大学の江川卓投手と六大学リーグで投げ合い、日米大学野球代表にも選出される実力者でした。読売ジャイアンツ入団後はリリーフで起用され、1年目から38試合、2年目には51試合と順調に登板数を伸ばしていきます。

直球は140キロ前後とそれほど速くありませんでしたが、スライダーやシンカーの変化球も含めてキレが鋭く、打者のバットを度々詰まらせました。また、ブルペンで3球投げれば肩がつくれる器用さを持っており、スクランブル登板にも対応できる貴重なリリーフとして重宝されます。登板が重なるにつれて疲労も溜まるはずですが、間隔が空くことを嫌い、自ら調整登板を申し出るなど独自のリズムを持ち合わていました。

リリーフとしての心構えは、「相手投手よりも長くマウンドにいようと考える」、「3球使えるボール球を活かしてじっくりと攻める」など一般的な野球のセオリーとは真逆の考え。タブーといわれる習慣や考えを逆手にとった投球で大成しました。

1990年に西武ライオンズへ移籍。以後40歳まで現役を続け19年間通算で755試合91勝46敗131セーブ防御率2.76の成績を残しました。 真面目な人柄で、引退後は投手コーチや野球解説者などのオファーが絶え間なく各方面から引っ張りだこの状況です。 

王監督時代苦しい時やピンチの時は必ず監督が「ピッチャー鹿取」とコールするのが印象的だったから。それが連日連夜でもヒョウヒョウとマウンドに上がり抑えてしまっていたから(45歳・男性)
鹿取義隆さんは3球で肩を作れるくらい急な当番でも問題なくこなせてましたし、故障も全くしなくて安定感もあったのでジャイアンツ史上最強のリリーフだとおもいます。(51歳・男性)
登板回数、防御率、活躍期間の全てでトップクラス。連日疲れ知らずで投げ続けて結果を出し続けた鉄人だから。(58歳・男性)
1987年は本当に香取選手の調子が良く、王監督の元では大活躍でした。「ピッチャー香取」は、王監督の代名詞となる程の活躍でした。スライダーのキレは最高でした。(63歳・男性)

【第1位】山口鉄也(29票)

 

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写真:SANKEI

「鉄腕サウスポー」こと山口鉄也投手が見事第1位に輝きました。

無尽蔵のスタミナを武器にプロ野球記録となる9年連続60試合登板を果たした左腕です。

育成選手としての入団でしたが、2年目の開幕直後に支配下へ昇格すると一軍で32試合に登板。浮上の足掛かりをつくります。翌年から本格的な覚醒期に突入。67試合で11勝2敗2セーブ防御率2.32の好成績を残し、見事に新人王を獲得します。中継ぎでの二桁勝利はジャイアンツ史上初の快挙でもありました。翌2009年には球団記録をまたしても更新する73試合に登板し、9勝1敗4セーブ防御率1.27で自身初となる最優秀中継ぎのタイトルを獲得。同タイトルと70試合登板は通算でそれぞれ3度達成しています。

184cmの上背から150キロを超える直球と多彩な変化球を操り、打者に的を絞らせない投球が光りました。プロ野球における投手の表彰は先発投手に偏った項目が並んでいますが、その状態に風穴を開けたのが山口投手。2014年にプロ野球史上初となる200ホールドを達成したことを契機に、プロ野球実行委員会は通算記録などを表彰する「連盟表彰」に新たにホールドを加えることを決定。200ホールドから50ホールド積み上げるごとに表彰対象となることも合わせて規定され、山口投手は第1号の表彰者となりました。

現役通算のホールド数はNPB史上2位の273。その功績は計り知れませんが、晩年ですら「マウンドに上がるとドキドキする」とあがり症なタイプであることを吐露しており、内面と実力のギャップに多くのジャイアンツファンが魅了されました。

NPB記録である、9年連続60試合登板を達成するなど、とにかくタフなところがすごい。さらに最優秀中継ぎ3回、NPB初の200ホールドなど、安定感も抜群。育成出身ということを忘れさせる活躍だった。(22歳・男性)
育成から日本を代表する中継ぎエースになった実力者です。球威のあるストレートに横の変化のあるスライダーやシュート、縦に落ちるフォークと的を絞らせない投球が魅力の投手です。(33歳・男性)
9年連続60試合登板を成し遂げて、チームの勝利に大きく貢献したリリーバーであることは間違いないです。コントロールが良いため四死球で崩れることがなく、安心して見ていられました。(32歳・男性)
当時の越智→山口のリリーフから守護神へ繋ぐリレーは最強だった。(40歳・男性)
入団時からリリーフとして活躍 2008年から2016年まで60試合以上に登板 最強の投手と言ってもいい(48歳・男性)

4位以下の選手とコメント

スコット・マシソン(7票)

マシソンが登場したら安心という気持ちでいつも応援していました。豪速球にバッターは手も出ないシーンを多く見ました。(33歳・男性)

上原浩治(5票)

ジャイアンツの大エースでありメジャーでも活躍したから。(40歳・男性)

大勢(3票)

ルーキーの1年目からクローザーを任され、侍ジャパンにも選出されたから(53歳・男性)

マーク・クルーン(3票)

ジャイアンツの抑えでそのストレートを活かしたパワーピッチングで相手を抑え込む投球が特に印象的でした。電光掲示板に160kmが初めて記録されて声をあげて驚いたのを今でも鮮明に覚えています。(39歳・男性)

結果はこちら

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TRILL作成

首位は山口鉄也投手。育成選手としての入団でしたが、「鉄腕サウスポー」として活躍した姿は多くの人の心に残っています。角盈男投手と鹿取義隆投手も中継ぎとして豊富な実績がありますが、1位まであと一歩及びませんでした。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年5月1日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「選手」で統一しています。

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