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「歴代最強だと思う“ジャイアンツ”のサヨナラ男」ランキング!3位「中畑清」、2位「阿部慎之助」を抑えた1位は?【プロ野球ファン96人に聞いた】

  • 2024.5.12
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出典:PIXTA

サヨナラ勝利はチームに勇気と活力を与えますよね。

特にヒットやホームランなど自力で掴み取った勝利であればなおさら。次戦へ向けてチームにも勢いがつきます。また、マスコミが大きく取り上げるため、サヨナラ打を放った選手のプレーや表情もファンの記憶に残りやすいといえるでしょう。

球界の盟主といわれる読売ジャイアンツもこれまでサヨナラ勝利を数多く経験してきた球団の一つ。伝統ある球団だけにその試合は数えきれないほどありますが、サヨナラを演出した選手となれば何人かに顔がしぼれるというファンも多いのではないでしょうか。

そこで今回、TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン100人に「歴代最強だと思う読売ジャイアンツのサヨナラ男』のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、見事トップ3にランクインした選手たちを早速ご紹介します。

【第3位】中畑清(7票)

第3位にランクインしたのは、「絶好調男」と呼ばれた中畑清選手です。

元気で快活な人柄として知られていますが、現役時代は勝負師。実にシーズン通算で3本のサヨナラホームランを放ちました。

上述のホームランは全て同点の場面での一打によるものでしたが、中でも1本目に放った1982年4月22日の平和台球場でのサヨナラホームランが印象的。読売ジャイアンツと中日ドラゴンズの通算1000試合目という節目の試合でしたが、江川卓投手と三沢淳投手の両右腕が記念日にふさわしい白熱した投手戦を繰り広げます。1-1の同点で9回裏のジャイアンツの攻撃に入りますが、ここで4番の中畑選手がレフトスタンドに第2号となるサヨナラスリーランホームラン。劇的な展開に、興奮した大勢のファンがスタンドからグラウンドへなだれ込み、ヒーローインタビューがまともに執りおこなえないほどのお祭り騒ぎとなりました。

翌年には西武ライオンズとの日本シリーズ第3戦で、駒澤大学時代のチームメイトで1学年後輩にあたる森繫和投手から9回裏にサヨナラタイムリーを記録。先輩の意地を見せつけ、同シリーズでは優秀選手賞も受賞しています。

平成元年にあたる1989年に引退しますが、リーグ最終戦と日本シリーズ最終戦でともにホームランを放つなど最後まで勝負強さは健在。V9戦士が次々に去り低迷期を迎えていたジャイアンツの中でその強打は一際輝いていました。

ここぞというとことで打つ、勝負強い選手。明るい性格でサヨナラ男にふさわしかった。(45歳・男性)
お祭り男として、最終回のバッターに立つと敵ながらあっぱれというくらい活躍するからです.(47歳・女性)
1986年の日本シリーズ(西武ライオン選)第7戦で満塁サヨナラを放った、これはジャイアンツのサヨナラ男といっても過言ではありません。(62歳・男性)
サヨナラホームランになると必ず盛り上がりました。(55歳・男性)

【第2位】阿部慎之助(14票)

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写真:SANKEI

第2位はジャイアンツ史上屈指の強打の捕手といっても過言ではない阿部慎之助選手です。

今季からは読売ジャイアンツの第20代監督を務めていますが、かつてはサヨナラ打が多かったことから「サヨナラ慎ちゃん」の異名を取りました。

この言葉が生まれたのは入団2年目のシーズン終盤となる2002年8月。わずか一カ月の間に2本のホームランを含む3度のサヨナラ打を放ちます。特に8月11日の広島東洋カープ戦で延長10回裏に放ったアーチはプロ初のサヨナラホームランとなっただけでなく、東京ドームでジャイアンツの選手が放った通算1000号目となるメモリアルな一発でもありました。ここから勢いに乗り、2004年はチーム歴代捕手の記録を塗りかえる33本塁打を記録。サヨナラホームランも2本放ち、勝負強さにさらに磨きがかかった一年でした。

忘れらない試合が2009年の北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズ第5戦。2-2の同点で迎えた9回裏、東京ドームのスタンドから割れんばかりの「しんのすけ」コールが起きる中、阿部選手が打席に入ります。同年からファイターズのクローザーに君臨していた武田久投手の2球目を捉えると打球はライトスタンドに一直線。ジャイアンツ史上10度目の日本シリーズサヨナラ勝利に自らの名前を刻み、同シリーズのMVPも受賞するなどチームの日本一に大きく貢献する活躍を見せました。

この他にもグランドスラムやシーズン初打席でのアーチを含め現役時代に放ったサヨナラ本塁打は計7本。これは王貞治氏の8本に続き、長嶋茂雄氏の持つ記録に肩を並べる偉大な数字です。

サヨナラ慎ちゃんというフレーズが印象的で滅法強い印象があるから。(33歳・男性)
サヨナラ慎ちゃん ここぞというところで必ず打ってくれたから(47歳・男性)
『サヨナラ慎ちゃん』と異名を持つ現役時代のサヨナラホームランのイメージ。私自身も東京ドームで生で見たサヨナラホームランは忘れません。(32歳・男性)
捕手は守備を重要視されている中で、サヨナラホームランを7本も放っています。ヒーローインタビューで「最高で~す!」と答えているのを何度も見ました。(32歳・男性)

 

【第1位】亀井善行(34票)

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写真:SANKEI

2位の阿部氏以上に「サヨナラ男」としての存在感を見せた亀井義行選手が栄えある第1位を手に入れました。

チームを勝利に導いたサヨナラ打は実に11回。成績以上にインパクトのある活躍を数多く見せてくれた選手です。

入団後はレギュラーに届きそうで届かないもどかしいシーズンが続いていましたが、5年目の2009年に飛躍。4月25日の中日ドラゴンズ戦では絶対的守護神の岩瀬仁紀投手から代打逆転サヨナラスリーランホームランを放ちます。これをきっかけに同年はシーズンを通してレギュラーを張る奮闘を見せ、134試合で打率.290、25本塁打、71打点、12盗塁とキャリアハイの成績を残しました。先述のホームランも含め同年は3本のサヨナラ本塁打を放っています。

しかし、激しいチーム内の競争から同年を境にレギュラーは遠のき、またしても準レギュラーに逆戻り。それでも腐らず、「チームのピンチを救う仕事人」として自らのポジションを確立していきます。

そんな中、2017年6月18日に開催された千葉ロッテマリーンズとの交流戦では、亀井選手の一つ前を打つ4番のケーシー・マギー選手に対して相手バッテリーが3打席連続で勝負をしない屈辱を味わいます。これを受けて鬼の形相で第3打席に入りますが、ここで右翼スタンド上段に怒りの逆転サヨナラスリーランホームラン。味方から手荒い祝福を受ける中、大粒の涙を流す姿が印象的でした。

晩年に入ってからも勝負強く、2021年にはプロ野球史上初となる「開幕戦代打サヨナラホームラン」も記録しています。プロ17年間で規定打席に到達したシーズンは3回だけでしたが、何度もファンを喜ばせてくれたしぶとい打撃力は歴代でも屈指です。

開幕戦での代打サヨナラホームランが印象的です。試合を決める一打を打っているイメージが強い。(49歳・男性)
一時期亀井や松本など新加入してきたメンバーがいて、ここぞと言う所で活躍し、観客が湧く中でか・め・い!!と声援、その期待を背負ってホームランを打てる人は亀井善行さんしかいません。(43歳・男性)
亀井さんの前を打つ打者が3回も敬遠、亀井勝負を選択され、前2回の際は打ち取られてしまいましたが、3度目の正直で見事にサヨナラホームランを打った試合が印象的です。(58歳・男性)
相手チームの守護神からサヨナラホームランなど勝負強さが印象に残ってます。(34歳・男性)
2017年くらいにサヨナラホームランを打った試合を生で見に行っていたから(27歳・男性)
前のバッターが3度敬遠され、亀井選手との勝負を度々選択し、3度目にサヨナラホームランを決めた試合が印象的です。(34歳・男性)

4位以下の選手とコメント

清原和博(6票)

豪快なサヨナラホームランが印象的(55歳・男性)

駒田徳広(6票)

巨人時代は満塁などのチャンスに強かった、満塁男のあだ名を持っていた(58歳・男性)

王貞治(5票)

さよならの場面でホームラン、ヒットが期待でき、期待通りの活躍をするから。(34歳・男性)

二岡智宏(4票)

大事な試合でのサヨナラホームランが多いイメージ(33歳・男性)

元木大介(4票)

サヨナラホームランを打ったことがあり、くせ者と呼ばれてきたから。(41歳・男性)

結果はこちら

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TRILL作成
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TRILL作成

左の好打者・亀井善行選手が34票を獲得して堂々の1位を獲得。現役時代は決して不動のレギュラーではありませんでしたが、抜群の勝負強さでサヨナラを幾度と演出。ジャイアンツ一筋17年で最後までチームから必要とされた選手でした。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年04月16日〜2024年04月30日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年5月7日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「打者」で統一しています。

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