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「ベイスターズの歴代最強だと思うシーズン」2位「“2007年”ラミレス監督」を抑えた圧倒的1位は?【プロ野球ファン119人に聞いた】

  • 2024.5.19
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写真:PIXTA

東京からほど近い港湾都市・横浜に本拠地を置く横浜DeNAベイスターズ。

1950年に大洋ホエールズとして産声を上げてから幾度の名称変更を経て、2011年に現在の球団名となりました。球団としては「古寿」を越え、間もなく「喜寿」を迎えようとしていますが、これまでの道のりは険しく、リーグ優勝回数はセ・リーグ最少となる2回。2008年からは5年連続でリーグ最下位に沈むなど、Bクラスから抜け出せない時期が長く続きました。

それでも球団史上初の外国人監督や優勝の味を知るOBが監督に就任すると徐々に成績は上昇。他球団を苦しめるしぶといチームに変貌を遂げ、クライマックスシリーズにも度々進出するようになりました。

そんなベイスターズですが、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン119人に「歴代最強だと思う横浜ベイスターズのシーズン・監督」のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、トップ3にランクインした年代を当時の監督や選手の顔ぶれも交えながら早速ご紹介します。

【第3位】2016年・アレックス・ラミレス(6票)

第3位に入ったのは、球団史上初の外国人監督であるアレックス・ラミレス氏の就任一年目となる2016年です。

同年は11年ぶりの3位とAクラス入りを達成。クライマックスシリーズでも粘り、ベイスターズ復活の起点となった年でした。

しかし、開幕直後は絶不調。4月終了時点で9勝18敗2分と大きく負け越し、断トツの最下位に沈みます。それでも主力が復帰して戦力が整った5月からは巻き返しに成功。5月末には25勝25敗3分けの五分まで戻し、借金を完済します。

また、この年に大きな飛躍を遂げたのが筒香嘉智選手。シーズンを通して4番を張り、打率.322、44本塁打、110打点と絶好調。前年から倍近くホームラン数を伸ばし、本塁打王と打点王の二冠を獲得します。投手も前年ドライチの今永昇太投手が8勝、2年目の石田健太投手が9勝と若いサウスポーが台頭しました。

チームとしては69勝71敗3分と負けが勝ちを上回ったものの、2005年以来実に11年ぶりの3位入り。初のクライマックスシリーズ出場を決めます。読売ジャイアンツとのファーストステージでは初戦で梶谷隆幸選手、筒香選手、ホセ・ロペス選手の3人が一発を放ち、5-3で勝利。第3戦では延長11回の死闘の末に粘り勝ちます。ファイナルステージは広島東洋カープの前に力尽きますが、最終戦は初回に6失点を喫しながら最後は8-7と一点差まで詰め寄り、リーグ王者を苦しめました。

就任一年目でクライマックスまで進み、総合力のあるチームを思っていたから(27歳・男性)
当時指導者経験が決して豊富ではなかったのでその分相手チームの分析をするなど大変研究熱心な監督であるからです。(41歳・女性)
クライマックスでの筒香選手の活躍など、近年で1番強かった印象があります。(31歳・女性)

【第2位】2017年・アレックス・ラミレス(9票)

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写真:SANKEI

第2位にランクインしたのもアレックス・ラミレス監督

2017年は前年にクライマックスシリーズで敗れた悔しさを晴らし、19年ぶりに日本シリーズへ進出したシーズンでした。

同シーズンは73勝65敗5分と2001年以来実に17年ぶりの勝ち越し。前年の「負け越し3位」から成長した姿を見せます。投手陣は前年ドラフト1位の濱口遥大投手が10勝、前々年1位の今永昇太投手が11勝と直近のドライチコンビが安定した投球を披露。野手は5年目の宮崎敏郎選手がスタメンに定着すると打率.323で初の首位打者を獲得し、これ以降打率3割の常連になりました。

シーズン後半は猛烈な追い上げを見せた読売ジャイアンツと3位の椅子をかけて激しく争いますが、最終的には2ゲーム差で競り勝ち、2年連続でクライマックスシリーズに進出します。ファーストステージを制した後のファイナルステージの相手は昨年と同じ広島東洋カープ。初戦は同シリーズ初となる5回降雨コールドゲームで敗戦する不運に見舞われますが、その後は一試合で最大8人の投手をつぎ込むなど勝利への執念を見せて4連勝19年ぶりに日本シリーズへ駒を進めます。

投打に充実する福岡ソフトバンクホークスに初戦から3連敗を喫して後がなくなりますが、本拠地の声援も後押しとなり土壇場で連勝。第6戦も9回表までリードしますが、延長11回にタイムリーを打たれサヨナラで敗れます。球団3度目の日本一は翌年に持ち越しとなりましたが、リーグ3位からの下剋上は見事でした。

長年低迷していた横浜を19年振りの日本シリーズ出場にまで押し上げたから。(30歳・男性)
日本一こそ逃したが、クライマックスシリーズでリーグ1位の広島に4連勝したときの勢いがすごかった。(50歳・男性)
初のチームで活躍した外国人選手からの監督就任だけでなく、選手育成がなかなかでその年の日本一になれなかったが、印象に残る選手を育てたことが秀逸だからであります。(49歳・男性)
データとフィーリングの合致による野手の機用は奇抜でありながら、成功するケースが多かった印象だからです。19年ぶりにチームを日本シリーズに導いたことで、敗退はしたものの強いチームの作り方を球団に示したことが後のチーム作りに繋がったような気がします。(31歳・男性)

【第1位】1998年・権藤博(82票)

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写真:SANKEI

栄光の第1位に輝いたのは権藤博監督が指揮した1998年でした。

「マシンガン打線」といわれた強力な打線を武器に、38年ぶりのリーグ優勝と日本一を達成した記念すべきシーズンです。

そのマシンガン打線の中心となったのが打率3割を記録した3人。リードオフマンとして打線を牽引した石井琢朗選手は打率.314を残したうえに39盗塁で5年ぶりの盗塁王に返り咲きます。ほか、3番の鈴木尚典選手が打率.337で2年連続2回目となる首位打者を獲得。4番のロバート・ローズ選手も.325のハイアベレージをマークしました。チーム本塁打100本はセ・リーグ3位タイと長打こそ目立たなかったものの、打率.277は抜けており、「打ち出したら止まらない」繋ぎの打線として破壊力を示しました。また、この年は野手7人が規定打席に到達。スタメンを固定することに成功します。

投手陣も野手に見劣りしない働きで、右の斎藤隆投手と左の野村弘樹投手がともに13勝。抑えの「大魔神」こと佐々木主浩投手も落差の大きいフォークボールを武器に自己最多の45セーブを記録。自責点はわずか4、防御率0.64とシーズンを通してほとんど打たれることのない圧巻の投球を披露し、チームのリーグ優勝に大きく貢献します。

日本シリーズの相手は「投手王国」を築いていた西武ライオンズでしたが、マシンガン打線が力を発揮。6試合で58安打43得点を叩き出し、第5戦は17-5と打線が爆発しました。最後は大魔神がダブルプレーで打ち取り、実に38年ぶりとなる日本一を達成。就任一年目の権藤監督が本拠地で10度宙に舞いました。

殆どの人がこの年を選ぶと思う。マシンガン打線炸裂と大魔神、番長とスターも多かった。(56歳・男性)
マシンガン打線といわれた打線の繋がりと、守護神佐々木を中心とした投手力が噛み合い、38年ぶり2度めの日本一となったから。野村斎藤三浦の3人が二桁勝利するなど、投手力も磐石だった。(22歳・男性)
1960年以来38年ぶりのリーグ優勝を果たした。絶対的な守護神の佐々木主浩を始めとした最強の布陣だった。(62歳・男性)
98年に監督に就任したときには59歳で当時としては史上最年長での監督、1年目にして38年ぶりのリーグ優勝と日本一を達成してます。(49歳・女性)
マシンガン打線や、大魔神佐々木が活躍して、西部ライオンズを倒して、日本一までになった年です。特に当時の西武は、黄金期の直後で、強かったので日本一になれたのはすごかった。(31歳・男性)

4位以下の選手とコメント

2023年・三浦大輔 4票

ピッチャーが辛抱強く起用して成長しようとさせていたから。(34歳・男性)

2024年・三浦大輔 4票

筒香選手の活躍に加え、若手の野手が多く将来が有望なチームと思うから。(27歳・男性)

1997年・大矢明彦 3票

この翌年優勝しますが、その前の基礎を固めた年と言っても過言ではありません。(48歳・男性)

2013・中畑清 3票

優勝したから良い年ではないという代表例。中畑監督が就任し「最後まで諦めない 」というマインドをチームに浸透させ意識改革から積極的に取り組んだ。ファンの中でも「弱かったけど中畑時代が一番楽しかった」という方が多く、あれだけ愛された監督は今シーズンまで見ても見つからないある意味歴代最強の年となった。(27歳・男性)

結果はこちら

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TRILL作成

119票のうち1998年が82票を獲得して断トツのトップ。ベイスターズといえばやはりこの年ですよね。上位から下位まで強打者がずらりと並ぶ「マシンガン打線」にくわえ、「大魔神」こと佐々木主浩投手らのリリーフ陣も強力でした。開幕前の下馬評は高くなかったものの、チーム一丸で掴んだ38年ぶりの日本一は今もなお色褪せない栄光です。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:119

※記載している回答は原文ママ

※2024年5月16日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「選手」で統一しています。

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