1. トップ
  2. 「中日の歴代最強だと思うシーズン」ランキング!2位は「“2006年”落合政権」!1位はどのシーズン?【プロ野球ファン123人に聞いた】

「中日の歴代最強だと思うシーズン」ランキング!2位は「“2006年”落合政権」!1位はどのシーズン?【プロ野球ファン123人に聞いた】

  • 2024.5.15
undefined
出典:PIXTA

野球は比較的点が入りやすいスポーツだけに「守り勝つ」のはとても難しいことです。

特にプロ野球の世界ともなれば、アマチュア時代はスラッガーだった打者がほとんどで、パワーのある外国人も含めて強打者相手にある程度の失点を覚悟する必要があり、自軍の攻撃力を高めなければ勝利は見えてきません。

これに逆行するスタイルの野球を貫いているのが中日ドラゴンズ。1936年に「名古屋軍」として産声を上げましたが、1948年に現在のチーム名となって以降、徐々に守備重視の野球を確立してきました。リーグ優勝はセ・リーグ3位タイとなる9回を誇ります。

そんなドラゴンズですが、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン123人に「歴代最強だと思う中日ドラゴンズの年代』のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、トップ3にランクインした年代を当時の監督や選手の顔ぶれも交えながら早速ご紹介します。

【第3位】2004年・落合博満政権(15票)

第3位にラインクインしたのは、落合博満監督就任1年目である2004年です。

現役時代は史上初となる3度の三冠王を獲得した落合監督。監督しての船出をリーグ優勝という最高の結果でスタートさせました。

広島東洋カープとの開幕戦では、開幕投手に故障で1274日ぶりの一軍マウンドとなった川崎健次郎投手を大抜擢する奇襲を見せます。4月こそ3位の滑り出しでしたが、5月からは調子を上げ、この年に「超重量打線」を築いていた読売ジャイアンツと首位の座をかけて激しく争います。

しかし、投手陣が崩れ始めたジャイアンツに対してドラゴンズは安定します。川上憲伸投手と山本昌投手、ドミンゴ・グスマン投手の先発3本柱が機能し、全員が二桁勝利と3点台の防御率をマーク。川上投手は17勝で最多勝とMVPのタイトルを獲得しました。

最終的には投手力の差が明暗を分け、79勝56敗3分でドラゴンズが5年ぶり6回目のリーグ優勝を達成。本塁打と打点はリーグ最下位の数字だったものの、失策と失点、防御率は1位。チームカラーを象徴するような戦いぶりが光りました。また、この年のゴールデングラブ賞は9人中実に6人がドラゴンズの選手で占め、落合監督が高評価を与えていた荒木雅博選手と井端弘和選手の「アライバコンビ」も名を連ねています。

西武ライオンズとの日本シリーズでは3勝2敗で先に王手をかけるも、最終第7戦の3回に5失点を喫したことで力尽きます。惜しくも日本一には届きませんでしたが、同時に監督1年目で手応えを感じたシーズンでもありました。

戦力の補強をせず、現状の戦力のままチーム力を底上げして就任一年目でリーグ優勝をした時には感動しました。(30歳・男性)
中日といえばこの人だと思うし、強気な姿勢がかっこよかったから。(33歳・女性)
補強をせずの優勝。守り勝つチームの代表となる野球をしていました。(31歳・男性)

【第2位】2006年・落合博満政権(20票)

3位に続き、第2位も落合博満監督がランクイン。

2006年は例年の守備力にくわえ、打撃も活発。球団史上最速でマジックを灯し、2年ぶりにリーグ優勝を奪い返しました。

4月終了時点で2位につけると、交流戦で12球団中4位となる20勝15敗1分の成績を残し、6月には首位に立ちます。当時のセ・リーグは早くから2強4弱の構図となり、中日ドラゴンズと前年覇者の阪神タイガースが戦力的に抜けている状況にありました。

前年の主力がチームの中心でしたが、朝倉健太投手が4年ぶりに先発ローテーションに定着。自己最多の13勝を上げます。打者でも前年から台頭を見せていたプロ10年目の森野将彦選手が初の規定打席と二桁本塁打を達成。終盤には中軸を任される存在になります。また、タイロン・ウッズ選手の打棒が爆発し、47本塁打144打点で二冠を獲得。福留孝介選手も打率.351で4年ぶりに首位打者のタイトルを手に入れ、打撃三冠を全てドラゴンズの選手で埋めます

投打のバランスの良さで次第に抜き出るかたちとなり、8月12日には球団史上最速となるマジック「M40」が点灯します。9月16日のタイガース戦では、本拠地で41歳の山本昌投手がノーヒットノーランを記録。世界最年長記録の樹立でチームにも勢いがつき、87勝54敗5分でリーグ優勝を達成。普段は冷静沈着な落合監督も2年ぶりの優勝に感極まり、人目をはばからず男泣きを見せました。

日本シリーズは初戦を取りますが、その後4連敗。リーグ打率1位の打線が第2戦以降は4得点と湿り、日本一は惜しくもお預けとなりました。

上位から下位打線までの繋がり、成績がとにかく厚かった印象の年でした。(31歳・男性)
日本一こそ逃しましたが、ペナントレースはとても強かったです。川上憲伸を中心に先発陣も安定感があり、リリーフには岩瀬が控えています。打線も福留が首位打者、タイロン・ウッズが本塁打と打点の二冠を獲得。守備も荒木、井端の二遊間を中心に守備力も高い。高いレベルでバランスのとれたチームだと思います。(50歳・男性)
中日というと投手力のイメージだが、この時は打撃もよかったので最強だと思う。貯金33でのリーグ優勝はすごい。ウッズと福留が中心の打線は強力。(50歳・男性)
この年は、個々の選手が活躍しており、福留が首位打者、ウッズがHR王と打点王と最近の中日には考えられないぐらい打つ方がとてもよかった。(34歳・男性)

【第1位】2007年・落合博満政権(33票)

undefined
写真:SANKEI

栄えある第1位に輝いたのはまたしても落合博満監督

リーグ2位からクラマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズに乗り込み、就任4年目で自身初の日本一に輝いたシーズンです。

この年のセ・リーグは序盤から混戦が顕著。4球団による激しい争いが続きます。その中でも軸となっていたのが5年ぶりのリーグ優勝を狙う読売ジャイアンツ。中日ドラゴンズも射程圏に留まりますが、捉えられそうで捉えられない時期が続きます。夏場にようやく首位に立ちますが、7月終了時は1位から4位までが3.5ゲーム差にひしめき合う状況でした。

そんな中、同年から加入した中村紀洋選手が主に6番打者として打率.293、20本塁打、79打点と結果を残します。ピッチャーも中田賢一投手が14勝、朝倉健太投手と川上憲伸投手が12勝ずつと役割を果たしますが、チームの中心である福留孝介選手がオールスターゲームを境に故障で離脱した影響が大きく、シーズンは78勝64敗2分の2位1位ジャイアンツとはわずか1.5ゲーム差でリーグ優勝を逃します。

しかし、この年からプレーオフにあたるクライマックスシリーズが導入されたため、道は開けます。1stステージでリーグ3位の阪神タイガースを一蹴すると、続く2tsステージもシーズンの雪辱を晴らすかのように読売ジャイアンツに3連勝。予想外の全勝を飾り、北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズに乗り込みます。初戦はダルビッシュ有投手の前に屈したものの、第2戦以降は持ち直し、第5戦では8回までパーフェクトを続けていた先発の山井大介投手を交代させるなど、指揮官は最後まで勝負に徹します。9回は岩瀬仁紀投手が零封し、継投による完全試合を達成。偉大な記録とともにチームは実に53年ぶり2回目となる日本一に輝きました。

中日を53年ぶりの日本一に導いた監督なので。(44歳・女性)
この年はリーグ2位ではあったもののクライマックスシリーズでは巨人を下し日本シリーズへ進出日本一へ導いた。なにかと短期決戦に弱い中日ではあるが、強竜打線、磐石な投手王国の底力を見せたシーズンだったと思う。(30歳・男性)
クライマックスシリーズは全勝のまま日本シリーズでも勢い衰えず日本一に導いたところがポイントです。川上を筆頭に守りの硬い守備に、打撃は福留、ウッズ、中村と攻守兼ね備えたチーム力は他を圧倒していました。(33歳・男性)
まさにオレ流といわれる采配で、賛否両論あったが、最後に日本一になり、勝利をつかんだ落合監督は見事だったと思う。(30歳・男性)
シーズンでは2位だったが、CSでは巨人を圧倒し、日本シリーズでも日本ハムに4-1で日本一。日本シリーズ第5戦の投手交代は話題になりました。(40歳・男性)

4位以下の選手とコメント

2011年・落合博満(14票)

2011年は、チーム打率は.228ながらV2を達成したため。手堅く1点をとり、その1点を徹底的に守り抜く姿勢が、首脳陣から全選手に至るまで一致していたように思った。どんなに打線の状態が悪くても戦えるという意味では、非常に強いチームだったと思う。派手さは全くなく地味であるものの、見ていて楽しかった。(37歳・男性)

1999年・星野仙一(10票)

投手力が非常に高いうえに、野手とのバランスもよく機能していて優勝に導くことができていたため。(35歳・男性)

2010年・落合博満(7票)

浅尾選手や岩瀬選手など、投手力がとても高いと思ったから(27歳・男性)

1954年・天知俊一(4票)

勝率0.683は歴代最強年度監督だと思います。(63歳・男性)

1988年・星野仙一(4票)

落合、ゲーリー、宇野、彦野を中心とした打者が活躍、先発投手も小野を中心に好成績、そしてなんといっても抑えの郭源治投手が37セーブをあげて、2位チームに12ゲーム差をつけて圧勝したペナントレース。まさに最強年度に相応しい年度だったと思ったため。

結果はこちら

undefined
undefined
TRILL作成

3位の次の4位と6位も含め、落合監督の時代が5つもランクインするという異例の結果になりました。監督期間8年でリーグ優勝4回と日本一1回。8年間全てでAクラス入りした「オレ流」手腕は確かなものでした。ドラゴンズのリーグ優勝は通算で9回ありますが、そのうちの半分近くをわずか8年の間に達成している点も目を引きます。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:123

※記載している回答は原文ママ

※2024年5月1日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「選手」で統一しています。

の記事をもっとみる