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「阪神の歴代最強だと思うシーズン」ランキング!2位は「“1985年”吉田義男政権」!1位はどのシーズン?【プロ野球ファン158人に聞いた】

  • 2024.5.14
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写真:PIXTA

プロ野球12球団の中でもファンの野球熱が特に高い阪神タイガース。

創立は1935年と読売ジャイアンツに次ぐ歴史を持ち、一リーグ制の時代も含めると通算で10度のリーグ優勝を誇ります。昨年は充実した戦力で18年ぶりにセ・リーグを制すと、関西ダービーとなったオリックス・バファローズとの日本シリーズでも競り勝ち、1985年以来となる38年ぶり2度目の日本一を飾りました。

過去の優勝を振り返ると、誰もが知る名監督が指揮を執っていることが分かります。その時々でチームカラーは異なりますが、いずれの時代もチームにまとまりの良さが見られ、選手が束となり戦っている姿が印象的です。

そんなタイガースですが、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン158人に「歴代最強だと思う阪神タイガースのシーズン(監督)』のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、トップ3にランクインした年代を当時の監督や選手の顔ぶれも交えながら早速ご紹介します。

【第3位】2003年・星野仙一政権(14票)

第3位にランクインしたのは、闘将・星野仙一監督が指揮を執った2003年の阪神タイガースです。

10年連続Bクラスという暗闇を抜け出して18年ぶりのリーグ優勝を達成。野村克也監督から引き継いだ、星の監督が就任2年目にして関西の地を大きく盛り上げたシーズンでした。

前年オフには他球団から金本知憲選手下柳剛投手らを獲得。また、メジャーから伊良部秀輝投手を呼び戻すなど積極的な補強を敢行し、新加入した選手がしっかりと活躍。4月から首位に座り、独走態勢に入ります。

打線はホームランこそ少なかったものの、「打率」、「安打」、「打点」、「盗塁」の各打撃部門で1位の数字を記録。トップバッターの今岡誠選手が打率.340で初の首位打者を獲得した他、2番の赤星憲広選手もリーグ1位となる61盗塁をマークするなど上位打線が機能しました。投手陣も若きエース左腕の井川慶投手が大台の20勝をマーク。投手三冠のタイトルにくわえてMVPも獲得し、エースの名にふさわしい活躍を見せます。

結局4月からは一度も首位を譲らず、87勝51敗2分で断トツ優勝。他球場の結果を見届けたうえでの優勝決定でしたが、闘将は「疲れた」と本音をポロり。それでも甲子園スタンドの5万3千人からは大きな拍手が贈られていました。

甲子園の熱気が凄かった。チームも7月にマジック出るなど、2000年代では1番強かったです。(31歳・男性)
リーグ優勝を果たし、投手、バッターのバランスも取れたし、サヨナラなど劇的な場面を多く作った年だからです。(41歳・女性)
星野仙一さんは『闘将』と呼ばれるぐらいカッコよく、人間としても尊敬できる。(47歳・男性)

【第2位】1985年・吉田義男政権(45票)

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写真:SANKEI

現役時代は内野の名手として「牛若丸」の愛称で親しまれた吉田義男監督が第2位にランクインしました。

監督は3度務めましたが、1985年は2度目の就任時。強力打線を武器に球団史上初の日本一を達成しています。

序盤はタイガースとカープ、ジャイアンツの三つ巴の様相を呈しますが、タイガースが徐々にリードし始めます。

そんな状況の中、あの「伝説のバックスクリーン3連発」が誕生。1985年4月17日の本拠地甲子園でのジャイアンツ戦で、2点ビハインドの7回裏二死二塁の場面から、3番・ランディ・バース選手、4番・掛布雅之選手、5番・岡田彰布選手が3者連続ホームラン。この回一挙5得点で逆転に成功し、チームも勝利を得ます。

これでチームも勢いづき、74勝49敗7分で21年ぶり7度目のリーグ優勝を達成。三冠王とMVPに輝いたバース選手を中心にこの年は打線が力強く、打率.285、219本塁打はリーグ首位。防御率4点台と苦しんだ投手陣を助けました。

その後は日本一の座を巡って西武ライオンズと対戦しますが、4勝2敗で勝ち切り優勝。初の日本一に関西も大盛り上がりとなりました。今ではすっかりお馴染みとなった道頓堀川へのダイブもこの時に生まれています。

なお、この年以降2023年まで日本一を達成しておらず、昨年38年振りの日本一に輝きました。

とにかく打線が強力だった。真弓、バース、掛布、岡田など特にバースの活躍は未だに歴代最強助っ人外国人といわれている。(48歳・男性)
チームスローガンの3F野球が見事にはまって、21年ぶりのリーグ優勝に導いた。(62歳・男性)
球団史上2度目の日本。ランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布の強力クリーンナップ、バースは三冠王!!!(42歳・女性)
新ダイナマイト打線で、阪神を悲願の日本一に。(57歳・男性)

【第1位】2023年・岡田彰布政権(55票)

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写真:SANKEI

堂々の第1位には昨年タイガースを日本一に導いた岡田彰布監督が選ばれました。

38年前とは違い投手を中心とした守りの野球を信条に掲げ、生え抜き選手を中心に起用する采配が功を奏しました。

ただ、優勝の要因はそれだけではありません。それまで遊撃手を守っていた中野拓夢選手の二塁コンバートやルーキの森下翔太選手のスタメン起用、現役ドラフトで獲得した大竹耕太郎投手をいきなり先発ローテーションに抜擢するなどの采配が軒並み当たります。中野選手は不動の二塁手として全試合出場を果たしただけでなく、広島東洋カープの菊池涼介選手が獲得し続けていた二塁手のゴールデングラ賞を10年連続で阻止。自らの手中にタイトルを収めています。大竹投手も自身初となる二桁勝利達成にくわえ、12勝はチームトップ。移籍1年目からチームの勝ち頭になりました。

この他にも若手投手の台頭が著しく、2022年シーズンでは1軍での出場が無かった、村上頌樹選手が開幕からの25イニング連続無失点を記録し、防御率0.00のまま4月を終えるなど、シーズン前半から嬉しい「誤算」が続きます。6月の交流戦を前にチームはリーグ1位に君臨。カープの猛追を受けて7月に首位を譲る場面はありましたが、8月に11個の貯金をつくったことが大きく、最終的に85勝53敗5分。9月14日には宿敵・ジャイアンツを前に球団史上最速となるリーグ優勝を果たします。

「関西ダービー」となったオリックス・バファローズとの日本シリーズは一進一退の両者譲らずの展開となりますが、第4戦の大山悠輔選手のサヨナラ打をきっかけに流れが変わり、最終戦には7-1で快勝。4勝3敗で振り切り、38年ぶりの日本一に輝きました。今季も昨年の優勝メンバーがそのまま残っており、「アレンパ」に向けて視界は良好です。

現役ドラフトで獲得したピッチャーを先発ローテーションに定着させるなどピッチャーを軸にした野球をしていたから。(34歳・男性)
1985年も強いので迷ったが、連覇しそうな強さの継続性ああるのはやはり2023年だと思い記入しました。(63歳・男性)
就任していきなり優勝はすごい。選手への信頼を感じるコメントや四球を選んだ選手への評価アップなど改革者のイメージ(42歳・男性)
38年ぶりに日本一に導いてくれて本当に感動して嬉しかったからです。ありがとうございました。(49歳・女性)
1、2番の安定感が高いことに加えて、投手陣の安定感がすごく、日本シリーズも優勝したから。(22歳・男性)

4位以下の選手とコメント

2024年・岡田彰布(18票)

四球で塁にでて得点力をあげるという画期的な発想をし日本一に導いた。(57歳・男性)
守りの野球を徹底的に推し進めて、選手を見る目が確かで適材適所の選手の使い方を最後の最後まてやり通したから。(51歳・男性)

2005年・岡田彰布(5票)

JFKを発掘して勝ってるしあいなら先発投手人は6回まで投げれば後はウィリアム、藤川、久保田が抑えて勝つという勝利の方程式を作ったから。(44歳・男性)
中継から抑えまで勝利の方程式とまで呼ばれた投手リレーを完成させて、ほぼ首位を独走状態でセリーグ優勝を行った実績。(60歳・男性)

2002年・星野仙一(3票)

急遽、野村監督からバトンタッチされて初年度は4位でしたが、金本知憲、伊良部秀輝、下柳剛を獲得後の翌年の2003年にはリーグ優勝をしてます。(49歳・女性)

結果はこちら

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TRILL作成

結果を見て、まず目を奪われたのは今シーズンの2024年が含まれているところ。惜しくも圏外となりましたが、ファンからの期待の表れであるようにも感じます。トップ3に目を向けると、過去2度達成している日本一のシーズンがいずれもランクイン。昨年の余韻がまだ残っている影響もあってか、2023年が1985年を10票上回りました。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:158

※記載している回答は原文ママ

※2024年5月1日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「選手」で統一しています。

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