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「歴代最強だと思う“ジャイアンツ”の1番打者」ランキング!3位「柴田勲」、2位「仁志敏久」を抑えた1位は?【プロ野球ファン115人に聞いた】

  • 2024.5.5
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写真:PIXTA

得点を挙げるために1番打者が出塁できるかどうかは大きなポイントです。

1番打者が塁に出ると後続の打者にも勇気を与えることができ、2番打者が犠打やエンドランでランナーを進めることによってチームに攻撃のリズムも生まれます。そのため、1番打者に最も求められるのは「出塁率」。一般的には俊足で四球を選べる選球眼の良い選手が起用される傾向にありますが、チームの作戦によっては強打者を据えることもあります。

2024年は4年ぶりのリーグ優勝を目指す読売ジャイアンツもこれまでに強力な1番打者を輩出してきたチームの一つ。監督の方針や好みもあるため、その時々で1番打者のタイプも違いますが、歴代の打者を見ると名プレーヤーが顔を並べています。

そんな強力なジャイアンツの1番打者ですが、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン115人に「歴代最強だと思う読売ジャイアンツの1番打者』のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、トップ3に見事ランクインした選手達を早速ご紹介します。

【第3位】柴田勲(19票)

第3位にランクインしたのは「V9戦士」の一人でもある柴田勲選手です。

通算579盗塁はセリーグ記録。快足を武器に黄金期の読売ジャイアンツを支えたリードオフマンです。

法政第二高校時代は投手として活躍し、2年夏と3年春に甲子園連覇。確かな実力と甘いマスクを引っ提げ、読売ジャイアンツに入団します。1年目は投手登録も結果を出せず、同年オフに外野手へ転向します。

結果的にこの転向は大成功となり、3年目となる1963年には一番打者として126試合に出場。元々足の速い選手ではありましたが、いきなりリーグ2位の43盗塁をマークし、チームを牽引します。同年には両打ちにも挑戦し、日本初のスイッチヒッターになりました。

現役時代は盗塁王のタイトルを6度獲得。23歳で自己最多となる70盗塁をマークした後も、35歳になるシーズンで34盗塁を成功させており、晩年までその脚力は衰え知らずでした。通算579盗塁は福本豊氏の1065、広瀬叔功氏の596に次ぐ歴代3位の好記録です。

V9時代はトップバッターとして3番・長嶋、4番・王の主軸につなげるという重要な役回りを担っていました。足の速さが脚光を浴びますがパンチ力も兼ね備えており、プロ20年間で二桁本塁打に到達したシーズンは8度を数えます。V9中期となる1968年には26本塁打と中軸に座ってもおかしくないような成績を残しました。

2番高田とのコンビ芸は見事でした。盗塁するのか、待つのか、息がぴったりだった印象です。(52歳・男性)
足が速く、長打も単打も打てる。選球眼も良く出塁率が高い。(62歳・男性)
出塁率が高く、出塁すると盗塁も期待できた選手です。セーフティーバントも結構成功させていた印象があります。(63歳・男性)
赤い手袋、俊足スイッチヒッターといえばまずこの人(47歳・男性)

【第2位】仁志敏久(23票)

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写真:PIXTA

トップバッターといえばやはりこの人、仁志敏久選手が第2位を獲得しました。

パワフルな打撃と好守で平成期のジャイアンツを牽引。「恐怖の一番打者」として他球団から恐れられました。

読売ジャイアンツ入団時は即戦力として期待され、それまで原辰徳氏が付けていた背番号「8」を受け継ぎます。「一番・セカンド」で開幕スタメンを勝ち取ると初打席でプロ初ヒットを記録。合計3安打を放ち、ジャイアンツの新人選手としては初となる開幕戦猛打賞を達成します。同年は114試合に出場し、打率.270、7本塁打、24打点の成績で新人王を獲得する活躍を見せました。

1年目の1996年から2001年までの6年間はほぼ全ての試合で一番打者を担当。長嶋茂雄監督からの信頼も厚く、切込み隊長として長く活躍しました。出塁したいがためにありがちな軽打や四球狙いのような打席は極めて少なく、初球から思い切りよくスイングする姿が印象的でした。プルスイング型の打者であったため、レフト方向への打球が多かったことも特徴です。小柄ながらパワーも秘めており、2004年には自己最多となる28本塁打を放ちました。

俊足の選手でもあり、入団から7年連続で二桁盗塁をマーク。清水隆行選手との一・二番コンビで相手投手をかき乱す「強打・強走」の攻撃は当時球界でも屈指の破壊力でした。

しかし、アマチュア時代にクリーンナップを務めていた経験から未経験の一番打者は想像以上に負担が大きかったようで、引退後のインタビューでは「生まれ変わったら3番打者になりたい」と語っています。

走ってもよし、打つのもうまくヒットを重ねてくれるので次の打者に繋がる安心感があるからです。(47歳・女性)
小柄ながらにパンチ力のあるバッティングが魅力的だった。先頭打者ホームランも何度も見た。(34歳・男性)
ホームランをたくさん打ち、ジャイアンツの優勝に貢献したから(42歳・男性)
全盛期は、1番打者以上の存在感があったと思う。パンチ力があって先頭打者ホームランもあったし、塁に出れば頭脳的な走塁もできたし、何よりチームにもたらす勢いや熱量が湧き出ていたと思う。(49歳・男性)

 

【第1位】高橋由伸(24票)

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写真:PIXTA

2位と僅差の競り合いを制し、高橋由伸選手が堂々の第1位に輝きました。

現役時代はクリーンナップを務める試合が多かったものの、2007年にはロマンあふれる「長打の一番打者」としてチームの復活優勝に大きく貢献しました。

慶応大学時代は東京六大学のリーグ記録となる23本塁打を樹立。大物選手と騒がれ、1997年のドラフト会議では読売ジャイアンツを逆指名して1位入団を果たします。当時、長嶋茂雄監督から「21世紀のスター」と呼ばれていましたが、1年目からルーキーでは初となる2本の満塁ホームランを放つなど期待に違わぬ活躍を見せ、最終的には打率.300、19本塁打、75打点をマーク。新人の打率3割はセリーグにおいて長嶋氏以来40年ぶりとなる記録でした。2年目には早くもチームの第66代4番を務め、選手生活序盤はクリーンナップを張る試合が続きます。

リードオフマンとして華々しい活躍を見せたのは2007年。チームは前年に一番打者を固定できずリーグ4位に沈んだ反省を活かし、高橋選手を一番に大抜擢します。この奇襲は功を奏し、横浜ベイスターズ(当時)との開幕戦では、現在同チームの監督を務める三浦大輔氏が投げた第一球目をライトスタンドへ運ぶNPB史上初の「開幕戦先頭打者初球本塁打」を記録。シーズンを通じて一番を張り、打率.308、35本塁打、88打点と文句なしの結果を残します。盗塁1個という数字が物語るように、足を使って次の塁を狙う場面はほぼなく、長打重視の打撃で相手チームに恐怖心を与えました。先頭打者アーチ9本は現在もやぶられていない日本記録です。

同年、チームは5年ぶりにリーグ優勝を達成。以降3年連続でセリーグを制すなど黄金期を取り戻します。「一番・高橋由伸」はそれまでの野球の常識を覆し、チームに大きな変革をもたらした打順でした。

何と言っても開幕戦の初球をライトスタンドに叩き込んだ時点で最強(24歳・男性)
2007年の開幕戦、対横浜ベイスターズで三浦大輔投手の初球を先頭打者本塁打がとても印象に残っています。やはり、足だけではなく長打力のある1番打者が個人的にロマンを感じます。(21歳・男性)
開幕初球先頭打者ホームランは痺れた(33歳・男性)
天才的な打撃に守備もうまく足も速くてとにかく華があった。(28歳・男性)
原監督時代に1番で起用されたときは衝撃を受けました。初回先頭打者ホームランで試合を盛り上がり、印象的でした。(38歳・男性)
何としてでも塁にでる気迫凄い(64歳・男性)

4位以下の選手とコメント

松本匡史(17票)

「青い稲妻」という異名をもつぐらいの俊足の1番バッターでした。盗塁王にも2回輝き、セリーグの年間盗塁数の記録をもっています。(65歳・男性)

坂本勇人(15票)

勝負強いバッティングもあり、ランナーいる時の集中力はすごくどんなボールでもヒットにする事ができるから。(34歳・男性)

長野久義(4票)

2012年から2014年にかけて、巨人が強かった頃の1番打者のため。チャンスに強い。(24歳・男性)

清水隆行(4票)

2002年に191安打で最多安打のタイトルを獲得して巨人の日本一に貢献しました。弾丸ライナーでライトスタンドにホームランを打っているのが印象的でした。(32歳・男性)

結果はこちら

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TRILL作成
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1番打者として活躍した期間が長い仁志選手、柴田選手までは順当でしたが、1位高橋由伸選手の結果に驚いた人も多いでしょう。現役時代はクリーンナップを務める試合が多かったものの、2007年はシーズンを通してトップバッターを担当。「強打の1番打者」として35ホームランを放っています。

近年の巨人は、1番打者の固定に大苦戦していますが、やはり“強い巨人”には、いつの時代も強力なトップバッターの存在がありました。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:115

※記載している回答は原文ママ

※2024年4月23日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「打者」で統一しています。

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