1. トップ
  2. 「歴代最強だと思うホームランアーチスト」左打者ランキング!3位「大谷翔平」、2位「松井秀喜」を抑えた1位は?【プロ野球ファン245人に聞いた】

「歴代最強だと思うホームランアーチスト」左打者ランキング!3位「大谷翔平」、2位「松井秀喜」を抑えた1位は?【プロ野球ファン245人に聞いた】

  • 2024.5.2
undefined
写真:PIXTA

平成初期にイチロー選手がブレイクして以降、野球界で急速に増加した左打者。元々は右打者だった選手も、スター選手への憧れや打席から一塁までの距離が短いというメリットをふまえ、左打者に転身するようになったことが背景にあります。

一方で投手は利き手を変更することは身体的に困難なため、右投手が多い状態に変わりはありません。そのため、「右投手VS左打者」という対戦図式が多くなりましたが、打者にとっては腕の出所が見やすい場面が増えたことにより、平成以降は左打者が打撃部門、特にホームラン王を獲得することが目立つようになりました。実際に、これまでMLBに挑戦した日本人野手の大半が左打者です。

そんな強打者が揃う左打者の人気選手を調査すべく、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン245人に「歴代最強の『左打者のホームランアーチスト』のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、トップ3に見事ランクインした選手達を早速ご紹介します。

【第3位】大谷翔平(38票)

第3位に入ったのは"MLB最高峰"と名高い大谷翔平選手です。

二刀流で投打にハイブリッドな才能を見せていますが、近年は打者としての活躍が顕著で、MLB史に残る打撃成績を収めています。

NPBでプレーした期間はわずか5年のみで、当時は投手としての出場が多く、ホームランは2016年の22本が最高でした。

しかし、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍後は打撃優先での起用となり、1年目はNPB時代の自身最多に並ぶ22本塁打をマークします。2021年はキャリアハイのシーズンとなり、自己最多となる46本塁打100打点を記録。ルーキーイヤーからホームランを倍増させ、日本人としては2人目となるMVPの称号を手に入れました。翌年は34本とやや落ち込んだものの、2023年は再び44本塁打と返り咲き、日本人かつアジア人初となるホームラン王獲得という快挙を達成しています。

大谷選手は身体の使い方が上手なことでも知られています。スイングの際に頭の位置が動かないため身体の軸がブレることがありません。高めの速球に振り負けず、アウトコースの球も逆方向にはじくことができるため、ホームランにつながりやすくなっています。

2024年からはロサンゼルス・ドジャースでプレーしていて、開幕後40打席ホームランなしの事態に心配の声が挙がりましたが、9試合目に待望の1発が出るとその後は息を吹き返し、打率.371、6本塁打と調子を上げています。

日本ハムで素晴らしい活躍をし、メジャーへ舞台を移してからも二刀流を世界一のメジャーリーグというステージでやってのけ、2023年シーズンは、44本のホームランを放ち日本人初となるホームラン王を獲得した彼が、まさにホームランアーチストと言って過言ではないと思います。(43歳・男性)
メジャーリーグの実況が盛り上がるほどの、ホームランの勢いの良さがある。ホームランの打球が、速くて、アーチもきれいで、ホームランを打った後の立ち姿もカッコいい。(31歳・男性)
飛距離や打球速度も凄いが、体勢を崩されていてもホームランにできる技術とパワーが凄いと思います。プレーだけでなく人間性も素晴らしい方だと思います。(38歳・女性)
打った瞬間にホームランと分かる軌道なのはホームランアーティストならではだと思う。観客が状況を眺めている姿だけでも規格外の選手だと感じています。(44歳・男性)

【第2位】松井秀喜(43票)

undefined
写真:SANKEI

3位の大谷翔平選手よりも5票多い43票を獲得し、"ゴジラ"松井秀喜選手が第2位にランクインしました。

高校時代から規格外のパワーを持っており、日米通算507本のホームランを打った偉人です。

石川の星稜高校では1年生から4番に君臨し、高校通算60本塁打を誇る怪物として日本中から注目される存在でした。ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団すると、「1000日計画で巨人の4番にする」という方針を打ち出した長嶋茂雄監督から徹底指導を受けます。実際に1000日が過ぎた4年目の1996年には38本塁打99打点と大暴れ。チームの大逆転優勝「メークミラクル」に大きく貢献します。

その後も30台中盤~40台前半のホームランを並べるシーズンを続け、1998年から2002年までは隔年で本塁打王と打点王の両方を獲得しました。特に2002年は凄まじく、本拠地最終戦という節目の試合で第50号のホームランを放ちます。当時、ストレート一本で真っ向勝負する五十嵐亮太投手(当時ヤクルトスワローズ)との力勝負を制し、打球がドーム天井に2回も当たるという史上初の珍記録を成し遂げ、レフトスタンドに花を咲かせました。

翌年はアメリカに飛び、ニューヨーク・ヤンキースでプレーをします。日本のボールとの違いに苦しみながらも、2年目には31本塁打を放ち、MLB通算のホームラン数は175本を数えました。

豪快なスイングは球界の中でも群を抜いており、他の一流選手をも唸らせるほどの速さ。中には「爆発音に聞こえた」という声もあります。また、全体的にフライのようなホームランは少なく、弾丸ライナーでスタンドに一直線に突き刺さる打球が目立ちました。

東京ドームの看板に何度も当てていましたし、天井に当たることもあってパワーが規格外でした。小学生の頃に実際に東京ドームでホームランを何度も見たことがあり、他球団のファンでしたが本当に凄いと感じたのを覚えています。(32歳・男性)
打った瞬間にスタンドインすると感じる打球の素晴らしさは今でも思い出せます。打球の凄みだけでなくホームランの軌道は本当に美しくインパクトがあり、軽々とスタンドインするのが本当に魅力的でした。(48歳・男性)
高校時代から甲子園で活躍して、すごく注目を浴びる中、敬遠事件など話題ととなり、プロになってもその実力は他の選手よりずば抜けて優秀で、大事な所でホームランを打つ選手だから。(41歳・男性)
打席に立ったときの威圧感は歴代一だと思います。日本在籍最終年の50号ホームランとワールドシリーズMVPは特に印象的です。あの頃のWBCでイチローとのタッグを見てみたかったです。(33歳・男性)

【第1位】王貞治(79票)

undefined
写真:SANKEI

堂々の第1位に輝いたのは"日本球界の超レジェンド"王貞治選手です。

現在も破られていない通算868本塁打は、2位の野村克也選手が持つ657本に200本以上の差を付けるぶっちぎりの歴代首位で、その偉大な功績から「世界の王」と呼ばれています。

1959年に読売ジャイアンツに入団。すると、即戦力として1年目から一軍の試合に出場するも、目立った成績を残せない時期が続きました。転機が訪れたのは4年目の1962年です。開幕前のキャンプで荒川博打撃コーチから「バックスイングに入る始動が遅い」と指摘を受けたことで打撃フォームの改善を図ります。この時に生まれたのが伝説の「一本足打法」。軸足のみで立ち、体の内側に力をためることで速いスイングを可能とする革新的な打撃フォームでした。一本足打法の習得によって同年から打撃が開眼し、38本塁打85打点でいきなり本塁打王と打点王の二冠に輝きます。

また、1962年からプロ野球史上最長となる13年連続ホームラン王を獲得する偉業を達成しました。1975年に連続記録は途切れましたが、翌年から2年連続で50本前後のアーチを放ち、再びタイトルの座に舞い戻っています。3番・長嶋、4番・王の主軸は「ON」とも呼ばれ、昭和のプロ野球界を大いに盛り上げる活躍を見せました。

入団から20年間ジャイアンツ一筋でプレーし、40歳で引退した1980年は30本塁打を放っており、最後までパワフルな打撃を披露しました。何かとホームランにスポットが当たりがちですが、1967得点、2170打点も歴代1位の数字です。

人格者としても知られており、ホームランを打っても相手投手を気遣うあまり、グランドで喜びを表現することはほとんどありませんでした。引退後の2006年には栄えある第1回WBCの監督も務め、日本を優勝に導いている名将でもあります。

通算868本塁打の世界記録保持者を最強と呼ばずに誰を最強と呼べるでしょうか。記録は破られるためにあるとは言いますが、この記録を破る選手が出てくることの想像がつかないほどの大記録だと思います。(58歳・男性)
歴代本塁打数は2位を大きく離している点で歴代最強だと言えますし、構えた時からスタンドインするまで全てが美しいと言えます。前傾の1本足の美しいフォームから美しい曲線で放たれるホームランはまさに芸術的でした。(56歳・男性)
ライト方向への打球を警戒して、野手がライト側に王シフトを敷いている中、その野手の頭上を越しての素晴らしいホームランが印象に残っています。(58歳・男性)
独特な一本足打法で飛距離も魅力的で豪快なフルスイングでスタンドに放り込む姿はいつみてもかっこよくて日本プロ野球における伝説の選手です。(20代・男性)
晩年でもフェンスぎりぎりでホームランになるような弾道はほぼなく、打った瞬間に観客全てがホームランだとわかり、ゆっくりと大きなアーチを描くボールの放物線を追えるのがすごかった。(59歳・男性)

4位以下の選手とコメント

村上宗隆(14票)

ホームラン王を獲得したときのホームラン軌道はまさにアーチストのように感じた。その後もホームラン軌道は理想のような形だと思う。(24歳・男性)

柳田悠岐(10票)

圧倒的なスイングスピードとパワーがあり、ドームの天井にまで届く飛距離がとても印象的。そして山本由伸との対戦で2ストライクで追い込まれながらもホームランを放つ勝負強さも印象的。(19歳・男性)

門田博光(8票)

体型に似合った力強い打球を飛ばして、あっという間にスタンドに突き刺さるホームランを打つかと思えば、高い弾道でその打球の行き着く先までファンが見ながら楽しめる、そんな独特な打球を放つイメージが残ります。(51歳・男性)

ラルフ・ブライアント(7票)

ホームランか三振というイメージがあり当たった時の凄まじいホームランは痺れました。こんな打者はなかなかこれからは生まれないと思います。(45歳・男性)

ランディ・バース(6票)

弾丸ホームランも滞空時間のあるホームランなど、色々なホームランを見ました。打ったあとにゆっくりと静かに歩きだすのに、アーティストの貫禄を感じました。(42歳・男性)

結果はこちら

undefined
TRILL作成
undefined
TRILL作成

昭和、平成、令和とそれぞれの時代のプロ野球を盛り上げた大物がトップ3にランクインしました。近年の活躍ぶりから大谷翔平選手の首位も予想されましたが、大谷選手が未だ達成したことのない「シーズン50本塁打」の実績を持つ王貞治選手と松井秀喜選手が先輩の貫禄を見せる結果となりました。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年02月08日〜2024年02月16日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:245

※記載している回答は原文ママ

※2024年4月25日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

の記事をもっとみる