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「Samurai」や「Ninja」に続き、大谷翔平の活躍で“新たに定着しつつある日本語”とは?

  • 2024.5.10
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出典:PIXTA

MLBを観ているともちろん英語が飛び交っており、野球で使われる特有の表現も多くあります。中学校や高校で習った英語表現ばかりが使われているわけではなく、アメリカで使われている「スラング」も多いです。

スラングは初めて聞く方にとっては「何を言っているのかわからない」と頭を抱えてしまう方も多いですが、表現を覚えるとMLB中継をより楽しんで視聴できます。特に、大谷翔平選手の登場による「二刀流」の英語表現もあり、現地では様々なニュアンスで捉えられています。

一方で、日本語をそのまま英語にした言葉も定着していて、「Samurai」「Ninja」のような言葉がそれに当たります。そんなMLBで使われている英語表現ですが、果たして二刀流という言葉はどのように捉えられているのでしょうか?

二刀流は現地でどう表現するのか

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出典:PIXTA

「二刀流」という言葉自体はこれまでもあったものの、大谷翔平選手がNPBやMLBで活躍するにつれて日本およびアメリカをはじめとした海外に広まった言葉です。二刀流の本来の意味は、「左右の手に1本ずつ刀を持って戦う技術の総称」で使われます。

今回は、アメリカで使われている「二刀流」に関する2つの表現を紹介します。

"Two-way player"

こちらは「2種類の技術を持つプレイヤー」という意味で、野球に限らずバスケットボールでも攻守に活躍する選手を称えて使う機会が多いです。現状、こちらの表現がMLBをはじめとした現地人に浸透している説が有力で、大谷選手のように投げて抑える"ディフェンス"と打撃で点を取る"オフェンス"の要素が合わさったようなニュアンスで捉えられています。

"Nitoryu"

実は、こちらも現地ファンの間では浸透しつつある言葉の一つでしたが、大谷選手は2023年8月23日に右ひじの故障で現在は打者としての活躍がメインとなっています。そのため、ピッチャーとしてよりも打者としての注目が集まり、二刀流という認識は薄れつつあります。今後、投打の復活を遂げることができれば"Two-way"から"Nitoryu"へ浸透することも夢ではないでしょう。

SNSでの海外の反応

The Japanese use the best word to describe Ohtani bc there really are no words to describe him but this one—"Nitoryu," which refers to a samurai fighting with two swords.
(日本人は大谷を表現するのに最もふさわしい言葉を使う。なぜなら、この「二刀流」という言葉以外に彼を表現する言葉はないからだ。二刀流とは、二本の刀で戦う侍を意味する。)
He always wants to be the 1st to do something that was never done before, or hasn't been done in ages. That's what he's all about. That's why he's the Nitoryu.
(彼は常にこれまでに誰も成し遂げていないこと、あるいは何年も成し遂げられていないことを最初に行った人物。それが彼のすべてで、二刀流である理由だ。)
It's not too late to spread the phrase Nitoryu to describe Shohei Ohtani.
今からでも遅くない、大谷翔平を表す「二刀流」を広めよう。
He's not a 2way player, he's Nitoryu. It's pity that there's only one Ohtani in this world
(彼は2wayプレイヤーではなく、二刀流です。この世に大谷選手は一人しかいないなんて残念だ。)
A Bullet like pitch and a slashing swing. He is truly a Nitoryu.
(弾丸のような球と切り裂くようなスイング。まさに二刀流だね。)

実は大谷選手も英語が達者に

現在、大谷翔平選手には専属の通訳が付いているものの、自身も英語の上達が見受けられるシーンが多くあります。近年ではインタビューや自身が履いているスパイクの紹介を英語で紹介するなど、通訳を介さずに説明をするシーンも見受けられました。

また、米スポーツ局「ESPN」のオールデン・ゴンザレス記者は、「大谷翔平選手は英語の質問に対して英語だけではなくスペイン語も理解できるレベルに達している」と評価。長い会話を理解するには通訳を介す必要があるものの、周囲の方が考えているよりも英語を理解している可能性が高いです。

2024年シーズンでメジャー移籍7年目を迎えており、英語でもコミュニケーションを積極的に取る姿が見受けられます。ベンチでもムーキー・ベッツ選手やフレディ・フリーマン選手などと親しく話している姿もあり、その様子はファンに絶大な人気があります。

今後も英語力を上達させて、野球のみならず英語でもスーパースターの道を駆け上がることを期待しましょう。


※情報は4月25日時点のものです。

※SNSコメントの翻訳には意訳が含まれています。

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