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「映画2本分やで」「速報やハイライトしか見なくなった」1試合平均3時間の野球界に新ルール導入も、ファンから不満も…

  • 2024.5.7
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出典:PIXTA

野球は試合時間が決まっていないスポーツのため、試合時間が長くなりがちです。

NPBやMLBでも試合時間を短縮するためにできる限りの努力を講じているものの、試合時間が長いと途中で切り上げて帰宅する方やテレビのチャンネルを変えてしまう方が多いのも問題となっています。近年では、費やした時間に対する満足度を重視するタイムパフォーマンスを大事にしている方も少なくありません

試合時間が長いと5時間以上を記録している試合もあり、映画2本分を観られる時間になるケースもあります。

そんな試合時間が長くなりがちな野球において、NPBやMLBでどのような対策を講じているのかを詳しく紹介しましょう。

時間に追われる現代野球

MLBでは投球間に時間制限を設ける「ピッチクロック」が導入されるなど、さまざまな時間短縮策を講じている状況です。2024年シーズンからはランナーがいる場面では20秒から18秒、ランナーがいない場合は2023年までと同様に15秒で変更はありません。ピンチなどの場面で監督やコーチがマウンドに行ける回数も5回から4回に変更となり、さらなるスピードアップが図られています。

NPBでもイニング間に電光掲示板に残り時間が表示されたり、前のバッターが打ち終わってから次のバッターが構えるまでを30秒以内にしたりという方針がとられています。観戦に訪れている子供達の集中が続いている間に野球を楽しんでもらう目的で実施しています。

プロ野球の平均試合時間

NPBにおける2023年の平均試合時間は、合計771試合で3時間7分を記録しました。平均試合時間が長くなっているのはプレー以外の攻守交代までや、ピッチャーを交代する際にコーチがマウンドまで向かい次のピッチャーが登場するまでに時間がかかるからです。過去には強打者を敬遠する際にボール球を4球投げないと四球にならなかったものの、申告敬遠をすることで4球投げることなく四球にできるルールに変わった事例もあります。

MLBではピッチクロックが導入された他にも、ピッチャーが1打席中に2回までしか牽制ができない牽制ルールや延長戦に突入した場合にランナー2塁からスタートするタイブレーク制などを導入。
NPBとMLB共に野球ファンのために飽きが来ない工夫を施されています。

長いゲームでの弊害

NPBやMLBの試合が長くなる主な弊害は試合が最後まで見られなかったり、試合の後に予定されている他番組に食い込んだりなどが挙げられます。

野球ファンがテレビで野球観戦をしている際に試合時間が長引くと途中で放送が終わってしまい勝負が決する肝心なクライマックスを見られないことも多いです。また、野球ファンではない方は試合が長引くことで楽しみにしていた他番組が延長になってしまい、結局観られなかったという事態が発生します。

NPBにおける2023年の平均試合時間である3時間を超える試合は接戦の試合ならまだしも、一方的な試合では野球ファンであっても長いと感じる傾向。

試合時間の短縮を推進し過ぎて試合自体がつまらなくなるのは問題ですが、できる限り試合時間を短縮できるような工夫が必要です。

SNSの反応

野球の試合時間においての反応は多岐に渡り、今もなお物議を醸しています。そこで、今回はSNSの反応を集めて世間ではどのように捉えているかを調査しました。

ドラマとか観たい番組が延長とかで観れなくなるし録画がズレてることがある。
今は速報やハイライトしか見なくなった。
流石に延長で5時間を超える試合は野球好きでも耐え難い。映画2本分の時間やで
野球は試合時間が長い分、打席ごとに見れるからグルメなどを食べながらのんびり観戦できるメリットがある。
合間の時間も実況や解説を聞くのが面白い

このように、野球好きでも試合時間の長さは気になる一方で、その長さすら愛する熱狂的な野球ファンも確認できました。今後の調整次第でさらに野球人口が増えることも期待できます。

近年の対策

NPBにおける近年の対策としては、イニング間や前のバッターから次のバッターが構えるまでの時間短縮の他にも、2024年シーズンからは打者が登場するときの入場曲を10秒以内に短縮することが発表されています。NPBが算出したデータによると10秒を超える入場曲の選手が多く、試合で7分ほどの時間延長に繋がっているという結果。

選手からすると入場曲はこれからピッチャーと対戦するうえで気持ちを奮い立たせてくれる効果もあることから、ファンからの不満の声が出ていることも事実です。

やっぱりさ、選手が登場曲で遊んでるあたり10秒にすべきではないと思うんだけど
登場曲短いのマジでどうにかしよ
登場曲10秒ルール撤廃希望


試合の時間短縮により野球ファン離れを防ぐのはもちろんのこと、球場内で行われるイニング間のイベントや球場外で開催される催しなどを充実させることで「野球の楽しさを知ってもらう」ことが重要です。


※情報は5月7日時点のものです。

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