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大人が意外とわからない「999×222」を素早く暗算で計算する方法

  • 2024.3.7
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ちょっとした計算はほとんどの場合、スマホに搭載された電卓で計算しているのではないでしょうか。

便利な機能ではありますが、自分で計算する機会が少なくなって暗算力は落ちていませんか?

今回は、一見すると難しい計算でも、暗算で素早く計算する方法を紹介します!

問題

次の計算をしなさい。
999×222

3桁の数同士のかけ算で、少し難しいように思えるかもしれません。

最初の「999」をどのようにすればいいかに気付けば、あっさりと計算できます。

解説

今回の問題の答えは「221,778」です。

この問題で注目するのは、計算式最初の「999」という数を計算しやすい数字に直すことです。

これにあと1を足せば「1,000」というキリのいい数字になります。「1,000×222」であれば、簡単にできますね。

これで「1,000×222」から「1×222」を引けばいいと考えることができるため、1,000×222-1×222の計算式になります。

1,000×222ー1×222
=222,000ー222
=221,778

したがって、答えは「221,778」ということになります。

解説:分配法則

「999に1を足して1,000」という発想と同時に、999は「1,000-1」であることも考えてみましょう。

これで「(1,000−1)×222 」といった式になり、「分配法則」を利用するという式変形になります。

999×222=(1,000-1)×222

通常であれば、計算の順序はカッコ内が優先されますが、「×222」をそれぞれ1,000と1に分配し、かけ算を2回して計算します。

中学数学の教科書では以下のような形で学習します。

(a+b)×c = a×c + b×c

基本的な計算規則に関するものですが、数学にとって重要な法則の1つです。

まとめ

999という数を「1,000-1」という見方をすることで計算がとても簡単になりました。

このようなちょっとした工夫ができるようになると、算数・数学はさらに面白くなります!

分配法則を利用した計算の工夫は、他にもたくさんあるので、興味のある方は調べてみてください!

 

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例としての紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」