暦の上では春だけど、一向に暖かくなる気配もなし…。電気代が気になりつつも、ついつい暖房をつけてしまっている方も多いと思います。
そこで今回は、ダイキン工業株式会社の方々に“エアコン暖房の賢い使い方”を教わりました!専門家のアドバイスを取り入れることにより、室内の気温を快適に保ちつつ、今よりも電気代を削減できるかもしれませんよ。
つけっぱなしが吉!?エアコン暖房のおトクな使い方
エアコン暖房を使う際、「部屋が暖かくなってきたし、一回消そう」「…ちょっと寒いかも?暖房をつけようかな」というように、こまめに電源をオンオフしている方はいませんか?
そう、エアコンの使い方でしばしば議論されるのが、「つけっぱなしとこまめに消すのはどちらがおトク」という問題。たしかに、電源をオフにしていれば、その分電気代はかからないはず。こまめに消した方がおトクな気もしますよね。
…しかし、実は違います!基本的に、エアコン暖房はつけっぱなしにした方がおトクなのだそう。
それは、エアコンが寒い部屋を一気に暖める時に、“エアコンの心臓”とも言われる「圧縮機」が多くの電気を使うため。設定温度まで暖めた後は、その設定温度を維持する程度の安定運転になり、使う電気がとても少なくなるそうです。
「電気代を節約しよう」とこまめに電源をオンオフしていると、逆に多くの電力を使ってしまう可能性もあります。とはいえ、外出中もずっとつけた方がいいかというと話は別。つけっぱなしにする目安は、凡そ30分くらいなのだそう。60分以上など長時間外出する場合は、電源をオフにした方がよいのだとか。
“設定温度”も重要なポイント!
エアコンの節電に取り組む際、実は設定温度も重要なポイントの1つになるのだそう。消費電力に大きく関係していて、設定温度を1°C下げると約10%の節電になるとされているのだとか。
環境省が推奨する暖房時の室温20℃を目安にして、設定温度を調整するのがよいとのこと(エアコンの設定温度ではなく、室温が20°Cになっている状態)。
それでも寒さを感じる場合は、セーターやカーディガンを着たり、首・手首・足首などをタートルネックやレッグウォーマーなどで保温したりするのがおすすめなのだそうですよ。
“温度ムラ”を意識しよう!
節電を考える上で、室内の“温度ムラ”も意識する必要があります。
温度ムラが生じてしまう理由の1つは、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下に溜まる性質があるため。室内に温度ムラがあると、人が暮らす足元の方が天井側に比べて温度が低い状態になるそうです。このまま足元を温めようとすると、エアコンの設定温度を上げることになるのだとか。
そのため、室内の温度ムラを抑える工夫が必要になるのだそう。具体的な方法として、
・エアコンの風向を下に向け、熱が溜まりやすい天井付近に直接暖気を送り込まないようにする
・室内機の向かい側に空気清浄機などの風を吹き上げるような機械を置き、室内の空気を攪拌する
などがあるそうです!
実は“湿度”も関係大!
温度の話題が続いていましたが、実は“湿度”も節電に大きく関係しているのだそう。それは、人の体感温度は湿度によって変わるため。特に冬時期は、意識的に加湿することにより、体感温度を上げることができるのだとか!
具体的には、湿度が20%変わると体感温度は4℃変わると言われているのだそう。冬は湿度が低い上、室内をエアコンや電気ファンヒーターなどで温めると、さらに低下してしまいます。そのため、加湿することにより、設定温度を必要以上に上げることを防いでくれるそうですよ。
湿度を上げるためには、加湿器だけでなく洗濯物の部屋干しも有効的なのだとか。また、加湿空気清浄機を設置すれば、室内の湿度を上げるだけでなく温度ムラも抑えられるため一石二鳥。
すぐに実践できる情報ばかり!ぜひ活用してみては?
空気清浄機や加湿空気清浄機の設置を除けば、どれもお金もかからず簡単に実践できる情報ばかりでしたね。
まだまだ寒い日も続きそうですし、暖房をつける機会も多そうです。その際は、今回ご紹介した情報をぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
今回取材したのは…
ダイキン工業株式会社コーポレートコミュニケーション室広報G