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実は失礼!?「私的には〜」を敬語で伝えるときの正しい表現とは

  • 2024.3.1
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出典:PIXTA

打ち合わせや会議などで自分の意見を主張したい時、「私的(わたしてき)にはいいと思うんですけど」と言っていませんか?もしかしたら知らずしらずのうちに、同僚や友人と何気なく話す時に使う言葉をそのまま上司や目上の方がいる場面でも使ってしまい、マイナスな印象を与えているかもしれません。

今回は元秘書である筆者が、「私的にはいいと思うんですけど」を例に、ビジネスシーンでの使い方や丁寧に伝えるフレーズについて紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

「私的には〜」は、ビジネスではNG!

「私的にはいいと思うんですけど」という言葉を分解してみてみるとわかりやすいのですが、「私的には〜」は“私”の立場を主張しながらも、どこかぼかして曖昧にしている状態の返答です。これだと意見を伝えているようで実は自分の主張をあやふやにし、逃げているようにも取られかねないため、打ち合わせや会議などのビジネスシーンでは適していません。また「〜と思う」という表現も敬語ではありませんので、丁寧語の「思います」または謙譲語の「存じる」を場面に応じて使うようにしましょう。

ビジネスでも使える言い換え表現は?

では「私的にはいいと思うんですけど」と伝えたいとき、どんな表現で言い換えるといいかというと、

  1. 私といたしましては、よろしいかと存じます
  2. 私といたしましては問題ございません
  3. 私といたしましては差し支えございません

上記のような、「〜的」は外して、“私”としての立場がはっきり伝わる表現で伝えるのがおすすめです。

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出典:PIXTA

「私といたしましては〜」を使うときの注意点

しかし「私といたしましては〜」は相手に敬意を表した敬語ではあるものの、相手の意見を追いやって「私」を前面に出す表現となるため、使う際には注意が必要です。使う場面を間違えると、敬語はおろか相手を見下した失礼な言葉になってしまう恐れも…。

そう言われると急に不安が大きくなると思うので、「私といたしましては」の言い換え表現も紹介します。自分の中でパターンを分けて覚えておくといいと思いますよ。

【「私といたしましては〜」の言い換え表現】

  1. 私の考えとしましては
  2. 私の個人的な意見といたしましては
  3. 私見を申し上げますと
  4. 愚見を申し述べますと

言葉遣いに気をつけて、好印象をゲットして!

ぼかした言い方や曖昧さは日本の良さでもありますが、ビジネスシーンでは、仕事の出来はもちろんですが、正しい日本語を使えているかどうかも重要なポイントに。言葉遣いがきちんとしている人は、丁寧で好印象を与えることができますので、この機会に正しい日本語表現を覚えて、使ってみてくださいね。

 

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※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。