1. トップ
  2. 「捨印」って知ってる?ハンコを廃棄することではありません!【社会人のマナー】

「捨印」って知ってる?ハンコを廃棄することではありません!【社会人のマナー】

  • 2024.2.1

電子契約書などが普及し始め、印鑑を押す機会は減りつつありますが、社会人なら、印鑑の正しい押し方を理解しておきたいもの。

そこで今回は、意外と知らない「押印」と「捺印」の違いやハンコの種類をご紹介。社会人が知っておくべき基本マナーですから、ぜひチェックしてみてくださいね!

押印と捺印の違い

undefined
出典:PIXTA

押印と捺印。あまり意識せずに印鑑を押しているかもしれませんが、大きな違いがあります。

一般に、押印は記名されている名前に印鑑を押すことを指し、捺印は自分で署名したうえで印鑑を押すことをいいます。

ビジネスシーンでよくあるハンコ

undefined
出典:PIXTA

ビジネスシーンでよくあるハンコの押し方とその目的を、ご紹介します。

<契印>
2枚以上の書類に、ページをまたぐ形で押されます。ページが正しく連なっていることを証明するものです。後から追加の紙を差し込まれたり、逆に抜かれたりするのを防ぐ目的もあります。

<割印>
書類を2部以上作成した際に、押されます。書類を少しずらした形で重ね合わせ、印鑑がそれぞれにまたがるように押します。それぞれが同一のものであることを示す、また偽造を防ぐ目的があります。

<止め印>
書類の最後、余白ができた際に押されます。そこで内容が終わっていることを示し、後から書き足されるのを防ぐ目的があります。

<訂正印>
書類に記載された内容の一部を訂正したいときに、押されます。該当箇所を二重線で消し、その上に押印。近くの余白に正しい内容を記述します。情報の変更が正式なものであることを示します。

<捨印>
もちろん、ハンコを廃棄することではありません。
書類に誤りが見つかった際、訂正印として使ってもらえるよう、余白部分に事前に押されるもの。便利ではありますが、相手方に不本意な変更をされてしまう可能性もあります。場面や相手の信頼度などを考えて、使用するか否かの判断をしましょう。

意識してみて!

押印と捺印の違いや、ハンコの目的など、どのくらいご存じでしたか?知らなかったことは、これを機に覚えてみてもいいかもしれません。そして、仕事で印鑑を使うときはぜひ意識してみてくださいね!

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※記事内の画像はイメージです。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。


監修:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。