友人や先輩、上司の自宅、または先方の会社を訪問する際には、さまざまなマナーを心得ておく必要がありますが、意外と見落としがちなのが、雨の日の訪問マナー。自分でも気づかぬうちに、失礼な振る舞いをしてしまっているかもしれません。
今回は、雨の日の訪問マナーをご紹介。正しい傘の置き場所、パッと答えられるでしょうか…?
濡れた傘は玄関内に持ち込まない
雨の日は傘を持ち歩く人は多いですよね。まずは傘の置き場所からチェックしていきましょう。
傘は傘立てにと思いがちですが、濡れた傘は玄関内に持ち込まないのが正しいマナー。外で周りの人の迷惑にならないよう気をつけながら傘の水気を切り、畳んでから、外に傘立てがあればそこに傘を入れます。外に傘立てがない場合は、邪魔にならない場所に立てかけておきましょう。
衣類や靴下が濡れたら、ハンカチで拭き取る
大雨の日に水たまりを踏んでしまったり、長い距離歩いていたら靴の中に水が入ってきてしまった…なんてことも、よくある出来事ですね。もし靴下やストッキングが濡れてしまったら、相手の自宅または会社にあがる前に、ハンカチなどで水滴を拭き取っておきましょう。拭いた後であれば、多少靴下が湿っていても、出されたスリッパをはいてOK。万が一に備えて、替えの靴下や衣類を用意しておけると、よりスマートに訪問できますよ。
レインコートは玄関に入る前に脱ぐ
雨が強い場合には、正式な訪問であってもレインコートを着て構いません。レインコートの場合も傘と同様に、玄関に入る前にコートを脱ぎ、水気を払ってから、内側を外に向けて小さく畳み、バッグにしまいましょう。
訪問先によってはビニール傘を避ける
上司やお客さまの自宅を訪問する場合、また相手方の会社を訪問するようなビジネスシーンなどでは、ビニール傘の使用は控えた方がベターです。安っぽい印象を持たれるほか、出先で慌てて準備したと思われてしまう可能性もあります。できるだけバッグの中には折り畳み傘を入れておき、急な雨にも対応できるようにしておきましょう。
雨の日もスマートに
できることならよく晴れた気持ちのいい日にお邪魔したいものですが、天候ばかりはどうにもなりません。事前に正しいマナーを頭に入れて、雨の日も失礼のない振る舞いを心がけましょう。ぜひ参考にしてみてください。
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※シーンなどによってマナーが異なる場合があります
監修:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram)
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。