どっちが正しい？「人気芸人のギャグに観客が爆笑した」「テレビ番組を観て一人で爆笑した」

2024.3.29

正しいと思って使っていた言葉が、誤用だったという経験はありませんか？誰かに指摘されるまで気づけずにいると、恥ずかしい思いをしてしまうことも。時間の経過とともにその言い方が普通のものとして使われるようになった言葉も多くありますが、日本人たるもの、日本語を正しく使ってコミュニケーションを取りたいですよね。

今回は、そんな日本語の意味に注目。よく面白いことがあった時に使われる「爆笑」の正しい意味と使い方をチェックしていきましょう。

そもそも「爆笑」の意味って？

今では幅広い方の間で「お笑い番組を見てて、1人だけど爆笑しちゃった！」のように、どのくらい面白かったかが相手に伝わりやすいように「爆笑」を使う方も多いと思いますが、そもそもの意味は実は異なります。

『デジタル大辞泉（小学館）』によると「大勢の人がどっと笑うこと。また、その笑い」がはじめに出てきます。そう、本来の言葉の意味としては「大笑いすること」ではなく、「大勢の人が笑うこと」を指すんですね。爆笑という漢字からもわかるように激しいという字が入っていますから、激しく笑う＝めちゃくちゃ面白かった！と捉えていると思えば、理解できるような気もします。

しかし補説として、「一人または数人が大声でわっと笑うことの意でも用いられる」とも書かれており、時間の経過とともに今現在使われているような意味合いも受け入れられていったのだと思います。ただ補説はあくまで補説。ビジネスなどのきちんとしたシーンで使用する場合は正しい意味で使えるように、本来の意味も覚えておけるといいでしょう。

誤用に注意して、正しいコミュニケーションを

日本語の表現では曖昧な言葉も多く言葉の誤用により、相手に誤解を与えてしまうこともありますよね。正しい意味を理解することで、情報を正確に伝えられるようになりますから、これを機に普段、何気なく使っている言葉の意味を今一度、調べてみるのもいいかもしれません。最後に正しい意味合いで「爆笑」を使った場合の例文も見ておきましょう。

・お笑いライブで爆笑の渦を巻き起こす
・ユーモアのある冗談に観客が爆笑した
・飲み会で披露した1発ギャグで爆笑が起こった

このように、1人で大笑いするシーンではなく、複数の人が笑っているシーンでの出来事で使えるといいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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※記事内の画像はイメージです
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります

監修：能美黎子（のうみれいこ / Instagram）
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。