【ポイント還元率は最大12%！】11ヶ月で200万枚発行を突破した、お得で人気な“超新星クレジットカード”とは？

2023.12.24

「キャッシュレス後進国ニッポン」―。

同じアジアのキャッシュレス先進国である中国や韓国などに遅れを取ってきていた日本ですが、ここ数年はQRコード決済の「PayPay」など、資本力のある会社が参入したことでポイント還元キャンペーンなどが激化。その結果、キャッシュレス決済に初めて触れる新規ユーザーが急増しました。

こういったこともあって、最近では「現金お断り」の店なども出てきたり食事代をアプリの送金機能で割り勘したりと読者の皆さんも“キャッシュレスの波”を実感していることでしょう。

キャッシュレス決済の手段には、QRコード決済（スマホ決済）や電子マネー決済、デビットカードなど様々な決済方法がありますが、最もスタンダードな決済手段であり普及率が高いといえるのが「クレジットカード」です。

成人1人あたりのクレカ平均保有枚数は「2.9枚」

クレジットカードのメリットは、決済金額に応じて設定されているポイントが溜まる、Webやアプリ上でお金の管理がしやすくなる、また空港のプライオリティパスなどの優待、海外旅行保険などの付帯サービスを受けられるなどさまざまです。

とくにポイントは、ネット通販やスーパー、百貨店、ガソリンスタンドなど自身のライフサイクルの中で使う店舗やサービスが発行しているカードを選ぶとよりいっそう溜まりやすくなります。

また、クレジットカード協会の調査によると、2022年3月末時点でのクレジットカード発行枚数は前年比1.9％増の3億101万枚。成人人口比で見ると1人あたり2.9枚保有していることとなります。

今、ヤバいほど人気のクレジットカードとは？

ところで、日進月歩のクレジットカード業界でこの1年間で圧倒的な人気を集めたカードがあるのをご存知でしょうか。

2022年11月8日より提供を開始したこのクレジットカード、なんとわずか11ヶ月で発行枚数200万枚を突破しています。これは国内で見るとトップレベルの水準であり、1日におよそ6,000人以上も保有者が増えている計算になります。

この“ヤバいくらい人気のクレジットカード”、実は誰もが知っている「フリマアプリ」を運営する会社が提供しているカードなんです。

知ってた？メルカリが発行している「メルカード」

この“超新星クレカ”の名は「メルカード」。

家にある不要品を簡単に出品でき、月間2,300万人が利用するフリマアプリ「メルカリ」のグループ会社であるメルペイが発行しているクレジットカードです。

メルカードの名前は知らなくても、俳優の堺雅人さん、長澤まさみさん、生見愛瑠（めるる）さんが出演するCMを見たことがある、という方は多いのではないでしょうか。

メルカリのキャッシュレス決済といえば、この「メルカード」に先んじてQRコード決済の「メルペイ」、「バーチャルカード」が提供されています。このメルカードは、それらに続くメルカリの新たな決済手段となります。

人気の秘密とは？メルカリの広報担当者に直撃

では、このメルカードはいったい何がスゴくて、どのような人がどれくらいトクできるクレジットカードなのでしょうか？

その秘密を探るべく、メルカリでFinTech領域の広報を担当する坂口未来さん（以下、坂口さん）に直撃しました。

「メルカード」の特徴

メルカードは、年会費永年無料のクレジットカードで国際ブランドはJCBのみ。国内外約4,300万店（2023年3月末時点）のJCB加盟店および「メルカリ」で利用ができます。

JCB加盟店などの通常利用での還元率は1.00％と、他のクレジットカードと比べても特別ポイント還元率が高いといえるクレカではありません。

しかし、メルカードが真価を発揮するのは「メルカリ」内での利用時です。

「メルカリ」内の利用時で、常時1.00％を超える還元率となったり、特定日にはお得なポイント獲得キャンペーンがあります。また、従来のカードにはなかったユニークなサービスがあり、メルカリを頻繁に利用するヘビーユーザーであれば必携といっていいカードなんです。

このことからも一見、「メルカード=若者世代向けのクレジットカード」と思いきや、実態はそういったことではないんだそう。

「メルカードはメルカリのお客さまと同様、幅広い年代の方に申し込みいただいています。実はメルカリのお客さまには『終活』として不要品を出品しているシニアの方も多いので、ご年配の方にもメルカードを利用いただいています」（坂口さん）

メルカードの5つの特徴

続いて、以下でこのメルカードならではの5つの特徴を具体的に紹介していきます。

特徴1：審査完了までが爆速＆受け取りがラク

メルカリで本人確認が完了している場合、アプリから最短1分間で申込みが完了という爆速っぷり！

また、受け取りも本人受取必須のクレジットカードが多い中、メルカードは最短4日後に普通郵便で送られてくるのでラクラク。

セキュリティ面で気になる方も、カード受け取り後に、本人がスマートフォンにカードをかざして初期設定するまでは、カードが利用できない仕組みにしているため、普通郵便で送れるとのことで安心ですね。

事前にメルカリ本人確認済の筆者が実際にメルカードの申し込みをしてみたところ、本当に1分足らずで申し込みができストレスフリーでした。

特徴2：ポイント還元率が最大4％！毎月8日はなんと最大12％

メルカリ内での利用において、なんと最大4％となるポイント還元率に加え、月に1度の特別な日（8日）は獲得300ポイントという上限はあるものの「＋8％」という還元率を享受でき、メルカリ内では最大12%、メルカリ外でも9%の還元率になります。

「提供当初にはあまり認知度がなかった『毎月8の日のポイント還元率アップキャンペーン』の認知度もあがってきており、利用者も増えています」（坂口さん）というように、従来のクレジットカードと比べても圧倒的な還元率に魅力を感じる方が多いようです。

特徴3：メルカリアプリで決済管理→支払いまで一気通貫

メルカードで決済をするとメルカリアプリで即時支払通知→利用履歴の確認が可能です。ほかのクレジットカードの場合は、反映まで時間がかかることがあり、「想定していたより支払い金額が多かった…」と支払い直前になって気がつき慌てて銀行ATMに入金するといったケースがありますが、その点メルカードは安心です。

特徴4：メルカリの売上金やポイントを使って支払い日までに清算できる

クレジットカードは原則、月初〜月末などの決められた期間内に利用した金額を翌月以降の設定された日付にまとめて支払いするものですが、メルカードは利用日〜翌月末日まで好きなタイミングでメルカリの売上金や溜まっているポイントから小口清算することが可能です。

例えば12月1日に1万円、12月15日に5,000円のメルカード利用をした場合、12月利用分の引き落とし日は1月末日で合計1万5,000円となりますが、支払い日までに「メルカリ」で不要品を出品し、1万円の売上が出れば1月末を待たずに個別に12月1日分の1万円を「清算」することができるのです。

この機能について坂口さんは「管理のしやすさと支払いの柔軟性がメルカードならではのポイントです」と言います。

実際に、メルカード利用者の約4人に1人は自身で支払い日を設定しており、とくに支払い期日より前に清算ができる「まえもって支払う」機能は26歳前後までのZ世代を中心に利用者が多く「メルカードを使い、利用金額を支払い日までにメルカリで稼いで清算する」という行動が起こっているとのこと。これこそがメルカード最大の特徴とも言えるかもしれません。

特徴5：メルカリ内での実績を与信として審査

一般的にクレジットカードの発行審査は「年収」「勤続年数」「住居」などの属性をもとに審査を行います。しかし、メルカードはメルカリ内における“行動実績”などと「信用情報」を加味して審査、独自の与信を行っています。

メルカリ内での取引実績
メルカリshop内での取引実績
メルカリ内での評価
メルペイ利用実績

「メルカード独自の与信によって、学生さんや専業主婦の方、派遣社員の方などでも発行が可能です」（坂口さん）

申し込み前に知っておきたい！2つの要注意ポイント

これだけ見るとメリットしかないように見えるメルカード。

しかし、申込み前に知っておきたい要注意ポイントはいくつかあります。

以下の点を認識しておくと良いでしょう。

ポイント1：「非メルカリユーザー」にとっては現時点では一般的なクレジットカード

メルカードは「通常還元率＝1％、メルカリ内での利用で最大4％の還元率」というように、あくまでメルカリ利用者がおトクになる設計がされています。

そのため、「メルカリ」を使う予定がない、またはインストールをしていてもほとんど使っていないという方は、現時点では基本的には還元率1％の一般的なクレジットカードです。また、海外旅行保険などの付帯サービスもありません。

ただ、申し込んだユーザーに向けたおトクなキャンペーンも行っているので、メルカード発行を機に“メル活”を再開させるのも一考です。

ポイント2：メルカリ内の「初期還元率」は申込時にはわからない

メルカードの初期のポイント還元率は特徴5で記載したメルカード独自の与信によって設定され、カード保有者によってそれぞれ異なります。

「申込み完了後の初回還元率はこれまでの『メルカリ』の利用実績をもとに設定されます。また、利用上限金額は上下することもあります」（坂口さん）とのことで、以降、年2回（4/1と10/1）のタイミングでメルカリご利用状況に応じて、再設定されますがどのような理由でその還元率が決定されたのかは保有者は知ることはできません。