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【防御率2.80/20勝/179奪三振】セ・リーグ最後のシーズン20勝を記録し、18年振りのリーグ優勝に導いた絶対的エース!

  • 2024.4.12
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【問題】2003年シーズンにこの成績を残した選手は誰?

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好投手の一つの目安となる、2桁勝利。チームへの貢献を端的に物語る数字であり、今も昔も、多くの先発投手が2桁勝利を目標にシーズンに臨んでいます。

では、2023年時点でのセ・リーグ最後のシーズン20勝投手が誰なのか、答えられますか?最速150キロ台前半の直球と、シンカーのような軌道で曲がりながら落ちるチェンジアップ、スライダーを武器に日米で活躍したあの投手です。

今回は、セ・リーグ最後のシーズン20勝投手をテーマに、クイズを出題。

イラストの成績がどの投手のものなのか、ぜひ考えてみてください!

ヒント…

・1997年にプロ球団入りしました。

・2003年シーズンに20勝を挙げ、沢村賞を獲得。

・2002年、2004年、2006年シーズンに最多奪三振のタイトルを手にします。

・愛称は「だっぺ」「イギー」

正解は…

井川慶 投手でした!

こちらは、2003年シーズンの成績です。

茨城県立水戸商業高等学校から、1997年にドラフト2位で指名され、阪神タイガースに入団しました。2001年シーズンに、野村克也監督がその才能を見出し、先発ローテーションに抜擢。防御率2.67の好成績を収めます。

2002年シーズンは開幕投手を務め、見事に完投勝利。この年は14勝を記録し、206奪三振で最多奪三振のタイトルを手にします。2003年シーズンは、1999年の読売ジャイアンツ・上原浩治選手以来の20勝投手に。チームを18年ぶりのリーグ優勝に導くとともに、沢村賞、最優秀投手、最優秀防御率、最多勝など、数々のタイトルを獲得しました。

2004年シーズンには、ノーヒットノーランを達成。チームのエースとして、14勝をマークします。2005年シーズンは13勝、2006年シーズンは14勝を挙げ、2007年からは活躍の舞台をMLBの名門、ニューヨーク・ヤンキースに移しました。

2012年にオリックス・バファローズに移籍し、日本球界に復帰。2016年からは関西独立リーグの兵庫ブルーサンダーズでプレーしました。

また、井川選手は滅多にお金を使わないことで有名な大谷翔平選手をも超える大の倹約家であり、ルーキー時代は月わずか1万円の生活を送り、その内訳はゲームソフト2本に充てられていました。当時の監督だった野村克也氏によれば、井川は常に寮に引きこもっており、同僚選手も彼が部屋でゲームをするかビデオを見ていることがよくあったと語ります。漫画・アニメ・ゲームのサブカルチャーを好むいわゆる「マニア」であり、日本橋で中古ゲームを買い漁る姿が目撃されたこともありました。新作ゲームが発売された週の登板では、早く帰ってゲームをするために、21時までに終わらせるための鬼気迫る投球を見せることもあったと言われています。さらに、パソコン普及時代には、ノートパソコンやデスクトップを揃え、虎風荘にネット設備を導入するなど、時代の先を行く姿勢も見せていました。

主なタイトルは、MVP、沢村賞、最優秀投手、最優秀防御率、最多勝、最多奪三振、ベストナイン。数々の個性的なエピソードと類稀なる投手の才能で日米をまたにかけた名投手です。


※情報は4月2日時点のものです。

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