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【防御率1.87/21勝/159奪三振】野茂英雄以来、日本人史上2人目の快挙を成し遂げ「メジャー最高の先発投手」にも選ばれたレジェンド

  • 2024.4.2

【問題】2008年シーズンにこの成績を残した選手は誰?

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相手チームに安打も得点も許さずに勝利する、ノーヒットノーラン。先発投手なら誰もが目標にする記録の一つですが、言うまでもなく、達成するのは容易ではありません。

そんな大記録を、海の向こうのMLBで達成した日本人投手は、メジャーリーグ挑戦のパイオニアである野茂英雄選手と、もう一人。多彩な変化球や制球力の高さを武器に、日米で活躍したあの選手です。

今回は、MLBでノーヒットノーランを達成した名投手をテーマに、クイズを出題。

イラストの成績がどの投手のものなのか、ぜひ考えてみてください!

ヒント…

・1999年にプロ球団入りしました。

・2003年シーズンから2年連続で15勝をマーク。

・2008年シーズンに21勝を記録。

・愛称は「クマ」

正解は…

岩隈久志 選手でした!

こちらは、2008年シーズンの成績です。

堀越高等学校から、1999年にドラフト5位で大阪近鉄バファローズに入団しました。2年目に4勝を挙げると、3年目の2003年シーズンから2年連続で15勝をマーク。2004年シーズンは最多勝、最優秀投手に輝きます。

2005年に東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。開幕投手を務め、球団初勝利投手となりました。2008年シーズンに21勝を記録し、最多勝と沢村賞のタイトルを獲得。2011年シーズンオフに海外FA権を行使し、シアトル・マリナーズに移籍します。

MLBでは、2年目の開幕から先発ローテーションの一角に定着し、2013年シーズンは14勝、2014年シーズンは15勝をマーク。2015年シーズンには8月12日(日本時間13日)のボルチモア・オリオールズ戦で、日米を通じて自身初の34歳でノーヒットノーランを達成しました。7奪三振、3四球で今季4勝目を挙げた右腕投手の偉業は日米野球で大きな話題を呼びました。日本人メジャーリーガーでは、1996年ロサンゼルス・ドジャース時代と2001年のボストン・レッドソックス時代にMLB通算2度成し遂げている野茂英雄選手以来、14年ぶりの2人目となりました。

また、34歳以上のノーヒットノーランは、シアトルマリナーズのOBでもあるランディ・ジョンソン投手が、2004年に40歳という高齢でアトランタ・ブレーブス戦完全試合が5月18日に達成された以来の記録です。

MLBでDH制度が導入されているア・リーグのノーヒットノーランは、投手が打者としても出場するナ・リーグよりも困難とされていますが、岩隈選手を含めて、当時3度の達成はシアトル・マリナーズのみです。3連続同じチームのノーヒッターは、1960年代のアトランタ・ブレーブス以来の大記録となりました。その後、2016年シーズンは自己最多の16勝を挙げ、2018年12月にNPBの読売ジャイアンツに移籍し、2020年に引退しました。

高い制球力に定評があり、NPBでの通算与四球率は1.99を誇ります。スリークォーターから最速150キロ台前半のストレートを投げ、ツーシーム、フォークボール、変化の異なる数種類のスライダー、カーブなどを操った、球史に残る高次元ピッチャーです。

2014年にはESPNにより「メジャー最高の先発9投手」に選ばれるなど、日米で高い評価を得ていました。


※情報は3月22日時点のものです。

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