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【防御率3.12/15勝/192奪三振】「28人目の打者」が鬼門となった、縦スライダーの使い手

  • 2024.3.23

【問題】1997年シーズンにこの成績を残した選手は誰?

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一口にスライダーと言っても、その種類はさまざま。横変化の曲がり幅の大きいものもあれば、小さいものもあり、縦に落ちるスライダーを操る投手もいます。

そんなスライダーを武器に勝ち星を積み重ね、通算182勝を挙げた大投手がいます。縦に鋭く落ちる決め球のスライダーは、フォークボールと勘違いされることもあるほどキレがよかったと言われています。

そこで今回は、さまざまなスライダーを投げ分け、個人記録より球団の勝利を優先した名投手をテーマに、クイズを出題。

イラストの成績がどの投手のものなのか、ぜひ考えてみてください!

ヒント…

・1994年にプロ球団入りしました。

・1996年シーズンから7年連続で2桁勝利。

・21年間、西武ライオンズ一筋でプレーしました。

・愛称は「オツ」

正解は…

西口文也 選手でした!

こちらは、1997年シーズンの成績です。

和歌山県立和歌山商業高等学校から立正大学を経て、1994年にドラフト3位で西武ライオンズに入団しました。2年目の1996年シーズンから7年連続で2桁勝利をマーク。チームの絶対的エースとして活躍します。

1997年シーズンには、15勝5敗1セーブ、防御率3.12でMVPと沢村賞を手にします。そのほかの主なタイトルは、1997年、1998年シーズンに最多勝、最多奪三振、ベストナイン、1997年シーズンに最高勝率に輝きます。通算成績は、436試合、182勝118敗6セーブ、防御率3.73。

躍動感のあるダイナミックなフォームから投げ下ろすキレのあるストレートと、多彩なスライダーが武器。曲がり幅の異なる複数の横スライダーに加え、縦に鋭く落ちる縦スライダーも操りました。打者を追い込んでから投げる決め球の縦スライダーは、「球が消える」とも言われた伝家の宝刀で、時にフォークボールと間違えられるほど鋭く変化しました。

完全試合、またはノーヒットノーランの達成まで残りアウト1つの場面で安打を打たれたことが3度あることでも有名で、3度とも「28人目の打者」にヒットを許しています。当の本人は全く悔やんでいなく、あくまで個人記録より球団の勝利を優先するスタイルを貫き、西武ライオンズ一筋で活躍した大投手です。


※情報は3月11日時点のものです。

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